あらすじ
厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き、険しい山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、手負いの羆は銃殺され事件は一件落着したかに見えた。しかし、噛み跡はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛隊の、期待の大型新人による傑作山岳小説。
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Posted by ブクログ
ラッシュフィルム観てるみたいな荒削りの小説だが、その荒削りさが気を吐く元気さを飾っていて、思ってたより面白い仕上がりになっている。これメッケもんやったかも。
こないだ読んだ「約束の地」という小説に、設定も登場人物も展開も非常に似ているし、「約束の地」の方が読み応えも文章のこなれ方も上なんだけど、荒っぽさやリズムの力強さ、冗長じゃないすっきり味わいなんかは、こっちに軍配が上がる。総合評価ならそこそこエエ勝負じゃないかと思う。
動物好きには少々アレだし、出てくる蘊蓄にも少々眉つばな内容があるけれど、手に汗握って「あぁ、楽しかった」で済ませるアクション小説読みたいならお勧めです。
Posted by ブクログ
初めての熊作品。読み始めてすぐにその場にいるかのような臨場感を味わえた。山の中の風、匂い、音、雨や雷などの自然と、人々の息づかいや羆の咆哮がリアルに体感出来ました。ストーリー自体は想像通り。しかしあの臨場感はすばらしい。
説明
内容紹介
厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き、険しい山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、手負いの羆は銃殺され事件は一件落着したかに見えた。しかし、噛み跡はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛隊の、期待の大型新人による傑作山岳小説。
はかりしれない自然への畏怖の念。血が騒ぎます。胸をうちます。冒険小説ファンは必読。驚くぞ。読むべし!―池上冬樹(文芸評論家)
生きとし生けるものすべてへの畏敬の念が静かに満ちている。―角田光代(作家)
むせかえるような自然と獣の匂い、五感の全てを刺激する傑作。―さわや書店フェザン店 松本大介
内容(「BOOK」データベースより)
厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、手負いの羆は銃殺される。しかし、噛み痕はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛官の、期待の大型新人による傑作山岳小説。