【感想・ネタバレ】駅物語のレビュー

あらすじ

「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」 酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む副駅長に、圧倒的な個性をもつ先輩たち。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

若菜直
上敬大学を卒業し、東本州旅客鉄道株式会社に入社。東京駅で働く新人女性駅員。由香子がつけたあだ名は「直ちん」。「駅では奇跡が起きる」と信じている。駅員になることは喘息の発作で死んだ弟の夢。

犬塚俊則
若菜の同期。由香子がつけたあだ名は「ワンタン」。
鉄道マニアだが、解雇されることを恐れて勤め先には隠している。

橋口由香子
若菜の先輩。あだ名は「ゆかぽん」。専門学校卒で直とは同い年。服飾専門学校で刺繍をやっていた。

松本和義
営業助役。四名いる助役のひとりで旅客対応業務を統括している。直の直属の上司。上司追随型の事なかれ主義。

藤原一成
若菜の先輩。直さん同い年。新宿駅で暴力事件を起こしたこともある札付きのヤンキー。
由香子がつけたあだ名は「藤ぴー」。車掌昇格試験に5回も落ちている。

吉住高徳
副駅長。直と同じ上敬大学出身。

保坂克志
ホームで酔っていた客。企業のお客様相談センターに所属。

出雲松吉
老駅員。直が休憩室で時刻表を見ていた時に覗きこんだ。

高沢剛史
新幹線のホームに配属されている四つ年上の先輩。

羽野夏美
二十五歳。入社七年目。最年少で新幹線の運転免許取得。

笹屋裕正
中部旅客鉄道株式会社の東京駅長。取締役。

内藤恭一
撮り鉄。一年前、直の失くしたものを見つけてくれた。

奥川
上敬大学の教授。吉住と同級生。

優斗
直の弟。鉄道が好き。一年前に喘息の発作で亡くなった。最後にいた場所が、先頭車輌。

久野
司令室。

木村和明
総務省で働いている。

草野絵梨
木村の娘。

西谷
本社のシステム開発部。

柴崎かすみ
授乳室に入って切符を買えないため、直に新幹線の切符の購入を依頼する。前に付き合っていた元会社の同僚にストーカーされている。

桑田里香
藤原の彼女。

本郷
柴崎のストーカー。

宮下宗治
一流商社のエリートトレーダー。

0
2024年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

栞ひもがついてなかったので。
もらった栞大活躍で。
それで、想い出の本にも。

思いがけないところで泣いてしまった。

奇跡…
ニックネームについていけなかった。

作者
かえるこさんなんだぁ。

0
2020年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 東京駅の駅員になった女性が、駅員になりたい夢を持ちながら亡くなった弟の気持ちを理解しようと、日々様々な業務トラブルに見舞われながらも、1年前に自分を助けてくれた5人を探し出し、日々成長していく話。

 探していた5人が、普通というよりむしろ心の闇や複雑な事情を抱えている人たちだったのが意外だった。それが、弟の死や、仕事・駅に対する複雑な想いを自分なりに乗り越えていくきっかけになっているのだろうけど、あまりに個性とエピソードがインパクトありすぎて、ちょっと再会できた後の充足感・爽快感が削がれてしまった。先輩駅員や同期、上司も個性が強い。実際にこんな駅員ばかりだったら職場環境、大変だろうなと勝手に想像した。

 ただ、日本の電車が世界一正確で安全だと評価されるのは、鉄道技術だけではなく、駅員の皆さんの地道な努力あってだと実感。駅員も職業の一つといえばそれまでだけど、人身事故の後処理をする駅員の気持ちを察すると、電車が遅れる、なんて安易に鉄道会社に怒りの矛先を向けるのは間違っているなと思う。駅員や乗務員という仕事に少し関心を持つきっかけになった1冊だった。

0
2019年11月21日

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