あらすじ
気鋭の芸術家、勇気と編集者の昇の恋愛は安定期に。ところがなんの前ぶれもなく昇が勇気の知らない誰かと結婚する準備を進めていることがわかり…。コミックシャレード掲載分3本を収録した、待望のシリーズ第2弾。描き下ろしは結婚式会場での二人のその後。
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同じ相手に二度恋をする、と言う主軸があって、知っている筈の相手を更に好きになって行く過程が丁寧に描かれている。劇的に何かが起こって揺さぶられるのではないんだけど、心の中は嵐が吹いたりそよ風が吹いたりしている感じがサラッと書かれているように見えてそうじゃない、そう言う絶妙な依田作品のたまらないところが詰まっている。
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2巻目は更に二人の仲が深く繋がっていきます。
些細な会話からも二人の関係がすごい良い空気で伝わってきて、いいなあ。と感じます。
別れたり浮気したりと、結構色々あった二人ですが、読み終わる頃には、これからもずっと一緒に居続ける二人なんだろうなあと感じることができるくらい安心した関係になっています。お互いを想っているのが端々から伝わってきてとても素敵です。
要所要所の二人の会話に笑がこぼれます。ハイジネタは何回読んでも面白いです。
何度も読み返したいなあと思える二人です。
Posted by ブクログ
紹介文にある『運命でも約束でもなかった長い恋』の部分には「まさしく!」といったかんじです。
この作品にかかわらず依田さんの書かれる登場人物の心の声は、さり気ないのに(だからこそかな?)核心的で切なく響きます。
終わり方でも十分満足だったのですが、第三巻が発売予定とのことで、そちらも楽しみにお待ちしております。
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なんかイイなぁ〜…この二人。羨ましい(笑)相変わらずドタバタやりながらも恋愛関係が続いていた勇気と昇。しかし、見合い話や人の死などを経験することで昇の気持ちに覚悟が生まれる。そして勇気にも――。とても上質なBLを読みましたな。相変わらず笑わせてくれる部分もあるんだけど(篠田監督とのインタビューとか/笑)なんと言っても勇気と昇の関係がとても丁寧に描かれているのが良い。セリフ一つ、モノローグ一つ、コマの隅々に至るまで全てが丁寧。読んでいて嬉しくなる。パジャマのズボンを脱いだところで恥ずかしくて逃げ回る昇と追いかける勇気の日常とか。勇気がこっそり描いていた自分の絵を見て昇の感情が動くところとか。あと、友人の結婚式を勘違いした勇気に昇が語りかけるシーンとか…もう色々好きだ。そしてチャペルへの流れ。あーこの二人本当にイイなぁ〜マイベストカポーの上位にランクインするわ(他は誰と聞かれたら困るが)そして!一番好きだったのはエピローグ!!コレ!サイコー!すんごい萌えた!何て言うかね、こういう気分の盛り上がりが好きなんですよねー!っか――ッ!!切羽詰まってるなんて言われてみたい!(おい)途中から画の雰囲気が変わってますが、月子としては古い方のが好きかなぁ〜…昇がやたらと薄くなった(笑)本当はもっと細かく感想書きたいのですが、なにぶんコマが細かい分、エピソードが盛りだくさんなんですよね。全部書けない。中々に読み応えありますよ。幸せな気分になれます。オススメ致します。
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日比谷勇気(画家)×土谷昇(雑誌編集者)。「真夜中を駆けぬける」続編。ゆっくりと、絶えることなく、愛を深めていってほしい二人です。何度読み返しても大好きだ!厭きない。
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【真夜中を駆けぬける】の続巻。
このシリーズは、依田さんの描く心のほの暗さが秀逸な作品。
人を好きになるって、始まりは単純なのに継続はとても大変。
どんな約束も確証もあやふやで、ともすれば一年後の自分の気持ちさえわからない。
作中の勇気の「しかしもう…恋愛としては惰性かなあ…」というモノローグにドキッとして、あぁこの2人にも終わりは来るのか…と深淵を覗いた気がした(実際は違うけど!)
巻末には幸せエピソードが載ってるけど、そこに辿り着くまでが怖くて痛かった。
簡単に言うつもりはないけど、魂が呼応するような関係のこの2人には、幸せになって欲しいなぁ…
Posted by ブクログ
勇気も昇も相手を想う気持ちは深く強くなっていくのに、素直に手を伸ばすことが出来ず一歩引いてしまうことで生まれる距離感がさらに不安を呼び…といった感じでそれぞれが空回りしてしまっているのがもどかしい。でも、いろんなエピソードが積み重なることによってそれぞれの心情が伝わってくるので、終盤のチャペルでの二人に対する感動がより大きくなりました。魂の部分で惹かれあう相手というのはかけがえのないもの。大切にして欲しいなと思います。「絵」というアイテムが素敵に使われているところも好きです。