あらすじ
【内容紹介】
本書は、長年にわたり企業の人材育成の代行を業として営んできた著者が書いたビジネス書で、ベストセラー『上司が「鬼」とならねば、部下は動かず』の続編である。本書の題名にある「鬼」とは、「汚れ役を嫌わず、強く、厳しく、心の芯のあたたかい指導者」のことである。
会社は、果たすべき使命と目標とを持った戦闘組織である。強い上司、強い組織を作る決定版。
どこの会社にも鬼の社長、鬼の上司がいて、部下を厳しく育てた。部下は猛烈社員となって会社の発展に寄与し、日本は敗戦から奇跡の復興を遂げた。今は弱い、甘い、冷たい上司ばかり。強い組織を作るため、鬼の復権をすすめる。
【著者紹介】
[著] 染谷 和巳 そめや・かずみ
昭和16年東京生まれ。東京教育大学(現筑波大学)卒業。出版社、社員教育機関勤務を経て、昭和63年から人材育成会社 (株)アイウィル代表取締役社長。上司としての考え方や行動の仕方、部下の指導法など、幹部教育の第一人者として活躍中。著書に『何か必ずやる人』『上司として、これができなければ辞表を書け!』『社長に評価される上司になる本』など多数。特に前著『上司が「鬼」とならねば、部下は動かず』は各方面で大反響を巻き起こし、45万部のベストセラーとなった。
【目次抜粋】
第一部 鬼になれる人、なれない人
第二部 トップの指導力
第三部 人材を育成する
第四部 後継者の選び方
第五部 意思統一の原理・原則
第六部 サラリーマン意識と経営者の思想
「鬼」の訓戒録
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■上司
A.鬼の指導者とは、できそうもないことに部下を挑戦させ、部下がそれを為し遂げれば、心の底からほめるような指導者である。そのような指導者が、強い人を育てることができる。
B.組織の長に統率力がないと、組織は機能しない。統率力のある人は、部下に命令や強制と感じさせずに、命令や強制を行うことができる。そのカギは、部下の理解、納得、信頼、尊敬を得ること。これがあれば、人は喜んで動く。
C.結束や団結を軽視して自由や個性を尊重していると、組織は機能しなくなる。組織に所属する以上は、組織人としての思考や行動を優先させねばならない。そして、1 つの意思のもとに結束しなければならない。
Posted by ブクログ
この本の出会いは薦められて買った本で
自分の尊敬する戦友某不動産のナンバー1営業マン※世間一般で言う1000万円プレイヤーです→の方にすすめられました!すごく尊敬しています。
勢いで「鬼」シリーズ第1弾を買って、そのまた勢いで第2弾まで買ってしまいまして、そのレビューになります。
最初の☆評価は「3」だったのですが、この本を読んで著者「染谷さん」がどんな方かっちょっとわかったので「4」つけちゃいました。
なぜ、「4」をつけたかというと…
はっきり言って同じような内容を書いているのですが
流としては某会社さんの体験談+自分のコメント@これはイイとかこれはこうするべきだ的な事を綴っているのがほとんどです、第1弾も第2弾も同じ流れです、「4」にした要因は文脈自体はなんかてんでまとまってないような気がしますが「熱意」と「生き様」と「修羅場を乗り越えてきたんだな的な」感じが伝わってきました。
社会的実績出てなけりゃそもそも
ベストセラーになるわけがないのですが…それにしてもすごく熱弁されるような方なのかな?というのが伝わり、読み終えた後は心地良さと達成感がありもっと組織と前向きに取り組む姿勢を教えられました※もちろん自分の意見と相違する部分もありましたが…
第2弾はどちらかといえば、リーダー長(部長さん、役員さん、社長さん、会長さん)向けになるのかな?!一般社員さんもリーダーの資質を見極める目を養うにはいい本だと思いました。
しがない、パンピーの意見でした。
Posted by ブクログ
★本書のメッセージ
ビジネスは闘争。戦う組織を鍛えあげるには、上司が鬼となるしかない
★読んだきっかけ
厳しい仕事とは何か、厳しい組織とは何か考えたくて
★本の概要
鬼上司でなければ、人は動かせない...。社員の教育ができており、会社と社員が一体となって、一つの方向性に向かって動ける組織を作らなければ、人は動けない。
★本の面白かった点、学びになった点
筆者の主張自体は、理解できる。ビジネスで、戦う組織を作らなければ、優しい仏だけで済むはずがない。
ときには、部下にとって嫌なことや、厳しいことを言う必要が出てくるだろう。
甘やかして、一切の指摘をせずに、人が育つ、というのもあり得ない。
ただ、だからといって「全ての企業のすべての上司が鬼になるべし」ということでもないだろう。月並みな感想になるが、ケースバイケースだよね。
鬼になることで、より強くなる組織や個人もいれば、遠回しにオブラートに根回しをしながらフィードバックをしないと、話を全く聞いてくれない人が、いたっておかしくはない。
企業、事業部、組織、上司のキャラ、部下との関係性によるよね。
だから、一概には言えない。ただ、一種のマネジメントの手法として、読んで参考にはなる。それぐらい。
●本のイマイチな点、気になった点
*具体的なノウハウやフレームの提示はない。終始「もっと厳しく接さなければならない。なぜなら~だからだ。」という主張が続く。話の内容として理解はできるが、実行可能な手法として、深いものが学べるわけではない。マネジメントにはそういう価値観もあるよな~~ってことが分かる、という印象
●学んだことをどうアクションに生かすか
*理不尽な上司や厳しい上司がいても「そういう考え方もあるよね」と解釈する
*部下の教育に迷うことや悩むことがあれば、ちょっと鬼に近づいてみる