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Posted by ブクログ
やっぱりマイケルジャクソンの話なんだ。一気にマイケルジャクソンに興味が湧いたしほんとにこういう人だったのではないかと思わせる。読み始めた頃はほんとのところは児童虐待してたのかとか傷跡の母親は誰とか気にしてたけど、どうでもよかった。スターは自分を写す鏡。
Posted by ブクログ
読み始めてすぐにマイケル・ジャクソンをイメージして書かれていると気づく。
章ごとに語り部が変わり、最後まで登場することのないキング・オブ・ポップの存在が、愛情や憎悪をもって肉付けされ形作られていく。
彼の姉である孔雀の言葉が全てを表していて読んでとてもしっくり来た。
「人というのは、自分を基準にして物事を判断するものよ。あの子のことだってそうだわ。善良な人は、あの子の優しさや善意をまっすぐ信じる。そして不幸には同情してくれる。一方、心の奥に悲しみや怒りを多く溜めている人は、あの子の姿に自分の翳を投影して、あれこそが悪だと糾弾しようとする。」
Posted by ブクログ
「道徳という名の少年」にこんな話(あるいは関連する話)があったような(「地球で最後の日」だったかな?).
キングはマイケルを下敷き(あえてモデルとはいわない)にしているとは思うけど,そこは桜庭一樹先生,ちゃんと桜庭ワールドの住人に仕立てている.
傷痕や孔雀だけでなく,歪んだ心のせいでキング(や世間)を歪んでしか見ることができない(でも本当はたぶん気づいている)滋田夏夫もいい味を出している(エピローグのジャーナリストって彼だよね).
かわいそうな復讐の父親は何を感じているのだろう.彼の視点の話も読んでみたい.