あらすじ
アレルギーや病気を防ぐために
子どもにやってあげられることは何か?
シカゴ大学教授とUCSD教授が教える
「子どもを病気から守る科学的方法」
清潔すぎる環境が、花粉症、アトピー、喘息、肥満、糖尿病などを引き起こす!
「子どもを牧場に連れていくべき?」
「薬用石鹸を使うべき?」
「抗生物質は腸に影響する?」
信頼できる最新の研究結果から、100の質問にQ&A方式で回答。
妊娠・出産から
子どもの離乳食、食事、薬、病気、
環境、暮らし、予防接種、検査まで、
最新科学をもとにアドバイスします!
Dirt Is Good: The Advantage of Germs for Your Child's Developing Immune System、待望の邦訳!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供の人生は腸で決まる
◯マイクロバイオーム(真正細菌、古細菌、真菌、原生生物、ウイルスが形成)は変えることぎできる。
・3歳までは極めて流動的
・経膣分娩では、新生児な母親の細菌を受け継ぐことができ、長期に渡り健康に良い影響を与える。
・膣播種: ガーゼかタンポンを膣に挿入し、1時間ほどそのままにする。出産後に赤ちゃんの健康状態を確認し、赤ちゃんの口、鼻、耳、皮膚、会陰部を拭う。出産前の妊婦の病原体検査で問題なければリスクは極めて低い。
・遺伝子組み換え作物に特にそうでない作物との安全上での差はみられていない
◯母乳の特別さ
・多様なオリゴ糖がたっぷり含まれ、これが腸内のBインファンティスという細菌を養い、赤ちゃんの栄養である短鎖脂肪酸を作り、免疫系の発達も促す。また上記細菌は母乳に含まれる。
Posted by ブクログ
科学者らしく、断言できることとできないことを明確にしながら、ユーモアも交えていて読みやすく面白い本だった。
まだまだ研究が進んでいるところでわからないことも多いけれども、現段階でこういうことまでわかってきたよ、というタメになる面白話をお喋りされているような感じ。
歯の治療をすべきかという問いに対する最後のひと文は「すばらしい笑顔も手に入る」、うんちに触っても平気かという問いに「極端な話、私たちは「なかつて恐竜の排泄物だった分子でできているのだ」などと、面白い言い回しがたくさんで飽きなかった。
Posted by ブクログ
タイトルからして親または親になる人向けの本に見えたが、けっこう読み進めるのが難しかった。
元の題はDirt Is Goodだから、売れるようにこんな題に訳したんだろうけど…。
順を追って解説するのではなく質問に答えていく形式なので、同じような話があったりもう何度も出てきたワードについての基本的な説明が後で出てきたりする。要点を分かりやすく書いてあるとは私には思えず、100の質問と答えを全て読んで私の知りたい情報を要約するのは大変だった。
著者の意見ではなく研究の結果にもとづいて質問に答えていくので、適当に断言したりせず「それはまだよく分かっていない」とか「残念なことにデータが揃っていない」とか「今後の研究が待たれる」と結局締めくくることも多く、結局なんなの…と混乱することも。
また、研究の方法や細菌の説明が丁寧に書き連ねてあり、聞き慣れない言葉が並び理解するのが難しい。文章量もけっこうあるのでわたしは結局結論ではなさそうなところは適当に読み飛ばした。
あとはタイトルにもあるように主に腸の微生物についての専門家がその視点から書いている本なので、それを踏まえて、こういう考え方があるのね、と読んでいかないと疲れる 笑
今のコロナ感染拡大の状況では清潔にして感染を予防するのが第一なので細菌を恐れない生活はまだできそうにないけれど、食事に気をつけたり外気に触れさせたりできることはありそう。頭の隅にいつも置いて、子どもが健やかに育つようサポートしていきたいと思った。