【感想・ネタバレ】曽呂利のレビュー

あらすじ

秀吉はん、お耳を貸していただけまっか。堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。天才的な頓知と人心掌握術で不気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、大坂城を混乱に陥れ――この奇妙な輩の真意とは一体!? 新感覚歴史エンタテインメント!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本作もフォロワーさんの感想を読ませて頂き、興味を持ち手にした一冊です。

いやぁ、お見事。

「秀吉を手玉に取った男」
如何にして天下人である豊臣秀吉を手玉に取ったのか。
それはまさに天賦の才としか言いようのないトンチを効かせたまさに口八丁手八丁。

物語は曽呂利が関わった人物との逸話を人毎に纏められており、その1話1話が実に面白い。

しかし、読み進めるうちに、曽呂利の行動(言動)が何を目的としたものであるのかがわからなくなる。

策伝と曽呂利が同一人物ではないかとの説もある中、曽呂利の本音が語られるのは第八話 策伝の場合。

あぁ、そうだったのか!

おそらくこう感じたのは私だけではないと思う。

戦国の世から太平の世へ時代が様変わりする時代に生きた曽呂利。

彼が人生をかけて成そうとした事にそれまでの全ての行動(言動)が繋がった。

苦手な時代小説をここまで楽しく読ませてくれた本書との出会いに感謝。


説明
内容紹介
秀吉はん、お耳を貸していただけまっか。

堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。
犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。
討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、
口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。
天才的な頓知と人心掌握術で気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、
大坂城を混乱に陥れ――この奇妙な輩の真意とは一体!?
新感覚歴史エンタテインメント!
(解説/末國善己)
内容(「BOOK」データベースより)
堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。天才的な頓知と人心掌握術で不気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、大坂城を混乱に陥れ―この奇妙な輩の真意とは一体!?新感覚歴史エンタテインメント!

0
2020年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どこか飄々としていて、それでいて不気味さも感じさせる描写で主人公が描かれており、どこまでも掴み所のない人物だった。そして、どこまでもその本心を欺く姿勢は流石と感じさせられた。

0
2021年09月04日

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