【感想・ネタバレ】渡来人と帰化人のレビュー

あらすじ

歴史の教科書は「帰化人」を「渡来人」と言い換えて、彼らを古代「日本」への移住者・定住者と説明してきた。しかしそれでは、古代社会の実像から大きくかけ離れてしまう。古代史料に即して「渡来」と「帰化」の意味や違いを捉え直し、渡来人を〈移動者〉と再定義。〈移動〉をキーワードに、現代「日本」と繋がりつつも、異質で多様な古代の「倭」「日本」の姿、国際社会と密接に結びついて動く古代列島社会の姿を浮き彫りにする。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歴史用語としての渡来人・帰化人の研究史を整理し、その前提の上で、移動者という側面から古代における実態に迫る内容。人的国際交流の面から古代史を捉え直す視点が興味深く、帰化という言葉の社会的位置付けから古代の国家観が変容していく過程が示されていくのが面白かった。

0
2025年11月18日

「学術・語学」ランキング