あらすじ
SNSで「いいね!」をもらうことに全身全霊を傾けてしまう人がいる。職場で表彰されたために「もっとがんばらねば」と力んでしまい、心身を蝕(むしば)む人がいる。エリートであるがゆえにプレッシャーを感じて、身を滅ぼした人もいる……すべての原因は「承認欲求」の呪縛だった。誰しもがもつ欲求の本質を深く探り、上手にコントロールする画期的な方法を示す。人間関係の向上や組織での成果アップに変換するヒントが詰まった一冊。
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Posted by ブクログ
承認によって得られたプラスの効果が、あるきっかけでそのままマイナスに転化していくのだ。まさに「山高ければ谷深し」である。
(社内表彰で)500万という高額の賞金を受け取った営業社員〜(中略)「これからもっと頑張ります」〜(中略)「違うよ。君の過去に感謝したいだけなんだ。将来の貢献を期待して表彰したのではない」〜(中略)
→承認欲求の呪縛の要素のうち、「期待を下げる」についての一コマ。ありがちすぎて、考えさせられる。
承認欲求により不正も隠蔽も引き起こされる。
それがら今の日本企業のメンバーシップ型だとなおさら起こると言う。専門性を持たない代わりにさまざまな業務をするため、自己効力感が低いことが特徴として挙げられ、それにより承認欲求が高まる、と言う具合だ。
共同体意識の強い日本では、組織が承認していることに対して意見を言いにくい人も多い。
ジョブ型雇用ならいいのか、というと、例えば自分の会社にも専門職集団がいるが、承認欲求の呪縛に陥る例は多々見受けられると思っている。
おそらく、スキラーが偉いみたいな方程式になっているからであろう。
Posted by ブクログ
承認してもらいたい!っていう強い気持ちはあんまりなような気もするんだけど、認めてもらえるとやっぱり嬉しいもの。
現在、部下を育てるに当たって、なんだか認めてもらいたい感は感じる。
承認欲求とどのように付き合うのか、人と接する時にどのように承認欲求と向き合うのかが伝わる本でした。
Posted by ブクログ
承認欲求がいかに人間にとって強力な欲求であるかを改めて認識した。
承認欲求のプレッシャーを軽減するための方策が具体的に示されているが自分が共感したのは『勝つ』ことよりも『楽しむ』ことを追求するという一例。勝負の世界では甘い考えかたかもしれないが、自分にとってはヒントになった。
あとは承認欲求丸出しのみっともない人間にならないよう気をつけること。褒めて欲しいための自慢エピソードや、そのエピソードに持っていくために自分で前振りしてみたりなんてほんとに恥ずかしい。(今までしてたかも。。。)