【感想・ネタバレ】ぼくはきっとやさしいのレビュー

あらすじ

男メンヘラ、恋路をゆく!無気力系男子・岳文が恋に落ちるのはいつも一瞬、そして全力――第160回芥川賞受賞作家がおくる、ピュアで無謀な恋愛小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

"メンヘラ"と母親から言われる、地に足のついていないふわふわ系主人公。
自意識は過剰だけど自我がない彼は、日記を書くことで自分の人生を創っている。思い出し、書き足し、細部を描写し・・・そうして、日記は自分よりも自分になる。
彼が実存を自覚できるのは、自分の身体性を思い出せるとき。だから感情や痛み、そういうものを与えてくれる誰かに依存したくなってしまうのかな。
彼に自分と似て非なる弟がいて良かった。ほんとに。
他者との境界をようやく覚えて、彼は初めて"やさしく"なれたのだ。
町屋さんの著作は初めて読みましたが、ハマりそうです。

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2022年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に「男メンヘラ果敢に生きる」ってあったからグチャグチャな自己完結恋愛を期待してたけど、中身はあっさりしてた。
そもそも主人公メンヘラじゃないじゃん。腑に落ちなかったけど、時間が経ってから、これが今の空気感なのかもと思った。相手に踏み込まない、自分の気持ちを汲み取って欲しい。神聖化しすぎ…そう思うと勉強になった。
あと、世渡り上手な親友の将来が月収7万のブロガーっていうのも、世相を感じるな

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2019年09月13日

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