あらすじ
「スター人材をどう扱えばいいのか」や「チーム内の対立をいかに回避すべきか」、「国籍や文化の違うチームをどうまとめたらよいか」など、古今東西、世界のチームリーダーにはこのような悩みが尽きません。そこで、最新科学を用いてチームのパフォーマンスを最大限に発揮するための方法論を解き明かします。
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Posted by ブクログ
ハーバードビジネスレビューで過去に掲載された論文の中から、チームワークに関する選りすぐりの論文10個が掲載されているということで、期待を持って読みましたが、全般的に面白く拝読しました。特に前半に書かれている論文は面白いものが多かった印象です。
最も面白かったのは1本目のMITペントランド教授の「チームづくりの科学」。これこそデジタル時代のチーム作りの科学そのものでしょう。彼のアプローチと3つの視点(熱量、探索、関与)はまさに核心をついていると感じました。
次に面白いと思ったのは、リンダ・グラットンらの書いた「協働するチームの秘訣」。大規模、バーチャル、多様性、専門性という4つの要素はチームワークの成功要因でもあるが阻害要因でもある、という主張は大変納得できました。ダイバーシティの議論は企業経営の重大イシューになっていますが、そのプラスの側面ばかりを強調するのではなく、本論文が主張しているように、うまく取り組まないと多様性はチームワークを阻害する要因にもなりうるんだ、というのは皆さん頭の片隅に置いておくべきでしょう。
テレサ・アマビールらによる「インナーワークライフの質を高める「進捗の法則」」は、一度読んだことがあり感銘を受けていたのですが、改めて素晴らしい研究だと思いました。チームメンバーは評価制度やインセンティブよりも、仕事そのものが進捗することで満足感を得るのだ、という重要な発見が紹介されています。
そのほかチームにもEI(感情的知性)があるのだという論文や、コンドルセが述べている投票のパラドクス(どんな意思決定も少数派の意見を採用してしまうというパラドクス)をもとに、意思決定の難しさを論じた論文など幅広いトピックに知的好奇心が刺激されました。短時間で読めるのでおすすめです。
Posted by ブクログ
組織のあり方を学びたくて、探していたなかで本書を見つけました。少し難しい内容でしたので☆4としましたが、良書。
組織のなかで、度々、人間関係や多数で物事を決めることのジレンマってあると思うのですが、その課題や打開策の考え方を示したというべきか。
いや人間なので、コレが正解は無いけれど。
それは、調査し、企業をサンプリングした結果を示していることでも明らかで。
根本は膝を突き合わすということだけど。闇雲な膝の突き合わせ方は、やっぱり意味がないと実感したのでした。
Posted by ブクログ
面白い話もあったが、いくらなんでも直訳すぎて頭に入ってこないポイントも多かった。
新しい発見があったというよりは、「わかるわかる」と頷きたくなる本だった。
Posted by ブクログ
# 目標がチームと個人の生産性を上げる
## 面白かったところ
- 海外の事例を通して、チームの生産性や突き当たる問題に対する新しい知見を見られること
## 微妙だったところ
- 最新の知見の割に、実験の詳細や具体的な数字が出てくる事例が少ない
- 個々人と言うよりはチーム単位での話が多いと思ってたけど、割と個々人の話が出てきて見当違いだった
## 感想
近年のハーバード・ビジネス・レビュー論文のまとめって言うから、期待値高めで読んだ。チームの一員としてかなり納得できる話はあったし、この本を読んで上司が思い悩むネタも少し学ぶことができた。
達成すべき目標を定めること。目標を達成するためには様々な選択肢が出てきて、コストやベネフィットを比較して自分たちにとって最適な選択肢を取り続けることができる。
目標が正確だと、外部からの評価もより正確さが増す。
普段スクラムで開発していて、スプリントゴールを決める活動がこれだと思った。
様々なタスクが列挙されている中で、スプリントゴールに達成するものを最優先として執り行う。この基準があることでタスク選択の柱が成り立ち、より作業に集中できる。
スプリントゴールはチームに対して顧客に届けたい価値を分割したものの1つだと解釈しているから、確実に一歩を歩むことができる。
アジャイル、スクラムの人にとっては面白い本かもしれない。
# ハーバード・ビジネス・レビュー #チームワークの教科書 #チームワーク #アジャイル #スクラム