【感想・ネタバレ】とまり木のレビュー

あらすじ

「生きてて、よかった」心が潤う感動の名作。

幼い頃に両親を亡くし、親戚に引き取られた青山伊津子。自分の居場所を必死で見つけて生きる伊津子だったが、行く先々で不幸な出来事に見舞われてしまう。一方、死んだ姉と常に比べられ母親に否定されつづける少女・小林美羽は、ひどいアトピー性皮膚炎のせいで学校でいじめられていた。たび重なる不幸に耐えきれなくなった二人は、それぞれの場所で自らの命を絶つことを思い立つ。交わってはいけないはずの二人の人生は、この世でもあの世でもない、〈ある場所〉で交差する。
一度は諦めた「生きる」ということ。不思議な場所との出会いを通じて、もう一度「生きる」ことにした二人の人生は……。
壮絶な人生を生きる人が、自らの人生を終えようとするとき、彼らに聞こえた天からのメッセージとは。心が潤う感動の長編小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

IやMたちは天国でも地獄でもない「ある場所」で過ごしていた。
辛い経験、体験からこの場所で生活してる人々。
この場所の実態を知った者は「生きるか」「残るか」の選択をせまられる…。

とまり木の意味を知ったら話の内容がしっくりきた。

正直苦手な内容だと思ったけど読まず嫌いでした。

もし自分が「ある場所」にいたらどうするのか、考えたい一冊。

死にたいくらい辛いことがあっても
生きるの嫌になるくらい辛い出来事があっても
生きていれば必ずいいことがある。

うんうん。今ならすっごくわかる

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2019年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若くして成功した女流画家・青山伊津子と病弱な少女・小林美羽の不思議な話。
幼い頃に両親を亡くし、辛い幼少期を過ごした伊津子。ただ、岩手の祖母と共に過ごした日々だけが心の支えだ。美大に進学し、そこで小林という美術評論家に認められ、公私ともに支えられる存在と運命的に出逢った。もう一人の主人公・美羽は小林の娘。姉を病気で亡くし、自身もアトピー、喘息などの病気が有るせいで、何事にも過剰になってしまった母に振り回され脅える日々。作中、I・Mとイニシャルで呼ばれ、遊園地で働く二人の描写、そこが不思議な世界。のちに伊津子が描く彼岸の遊園地、あの世とこの世の境目という不思議な世界で暮らす二人。現世で孤独な二人がどんな選択をするか、銀河鉄道の夜をモチーフに描かれた描写、ラスト前向きな二人に会えてよかった。

0
2019年03月05日

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