【感想・ネタバレ】LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。のレビュー

あらすじ

北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか。世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして90位なのか――。ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た、確信。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

実は社会系の評論かと思い,手に取りました.
どちらかというと幸福論なので,哲学系または自己改革,啓発系の内容です.

本田さんのおっしゃられていることには,多く共感いたしました.

以下内容を整理いたします.

全世代と今世代との「豊かさ」に対する意識のギャップ,
幸福指標,幸福論自体が日本国内で変化しているということ(「絶望の国の幸福な・・・」),
文中で私が特に興味を持ったのは,具体的に幸福度ランク上位にある北欧諸国の人々に対してインタビューを実施なさっていたことと,
文中でこれらの声を具体的に紹介されていたことでした.

さらに,ご自身が国内外を行き来なさっていることや,周囲の働き方の変化などを挙げ,
これを可能にする時間・お金のセルフコントロールの重要性と,
衣食住に加えた経験と家族・友人などの大切さを主張し,
「幸せ」の条件,「幸せ」の再定義という意味で
取り組むべき10カ条をあげていらっしゃいます.

まず自己を変え,柔軟に社会の変化に対応できる体制をつくること.
全から個へ価値観のシフトを行うこと.
以上が本書の趣旨であったと考えます.

具体的に文中では,新しい生活スタイルとしてシェアやノマド,デュアルライフを挙げ,考え方の転換,シンプル志向を推薦していらっしゃいます.


おおむねの内容が参考になりますし,
今後自分自身を社会の中でいかに生かしていくのかを考えるうえで
どれも重要なことだと思いました.
働き方を考えるという意味では,非常に前向きになりました.


ただ一つの疑問は
そもそもこれら10カ条の内容を見ると,
自分の幸せや自由度の高さに気が付いていない人々が対象である
(一定の意識レベル,健康レベル,家庭レベル,ないし幸福のポテンシャルを有する人を対象にした10カ条である)
のではないかという点でしょうか.


でもそうはいっても,やはり,ひとりひとりが幸福の形を選ぶという点では,
同じことであり,それらに向かってとりうる道は違えども,
個の意志をもち,幸せに対し前向きになり,
それぞれの形で実現をめざす,というおおむねの傾向は,
通じていると思います.

以上までをまとめて,
自分の身の丈,自分の能力を過不足なくきちんと評価し,
身近にできることから徐々に見直していくということ,
自分の能力や自由度を過小評価ないし卑下せず,
幸福に生きようとする意識や努力,
が,きっと,必要なのだと,思いました.

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2012年12月01日

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