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面白かった！
治世を知らない建国間もない若き王と、王族として育ちながら不遇なしうちに耐え、殻にこもることで心を守ってきた王妃の、夫婦になっていく過程の話。
カーライルは戦では、功を立てても、まだまだ若造。老獪な部族長を御し、統治し、国を形作っていくには、経験も後ろ盾もない。自分に課せられた義務を全うすることで精一杯だったんだろうなぁ……
王妃は泥臭いチート(言い方は悪いが)人間らしさを持ちながら、矜恃を捨てず強く脆い少女。田舎に嫁いできた嫁をご近所総出でよそ者扱い的な嫁いびりをされる典型とみた。
本当に噛み合わないふたり。それでもふたりに共通する想いは「国を守りたい」ということ。
立場も視点も変わると見え方がこうも違うのか、と王視点での番外編が挟まれているので、ふたりの葛藤や、時期の悪さに「あぁ……」と頭を抱えたくなった。
でもまあ、見ている方向も同じだし、時を重ねて亀の歩みでも互いを理解しつつあるので、これからどうなっていくのか楽しみです。
物語自体が面白いので、濡れ場が大胆でなくてもしっかり楽しめます。
むしろ、激しかったら、物語を壊しかねない(笑)
ヒロインが可哀想
物語の1/3くらいはヒロインが虐げられて泣けてくる。ヒロイン視点のヒーローは本当に最悪の男で「これはどうにかなるのか？」と疑心暗鬼になるものの、途中のヒーロー視点でわずかに納得。後半はヒーローがとにかくヒロインのために尽くすのでなんとか許せる。といってもヒロインが6年耐えたのに対しヒーローは数ヶ月なので全然だけど。
ヒロインとの初夜の前にヒーローが他の女性を抱く描写があるのでそれが地雷な人は気をつけた方が良いと思う。
匿名
プライドが高いのも考えもの
同盟の証に輿入れした王女と王様。少しのすれ違いから６年間、お互いに誤解したまま時を過ごしてしまう。王様が本当のことに気づいた時にはすでに王女の心は氷のように冷たく固まってしまっていた。それでも少しずつ、氷が溶けていく様子が見えてきて先が楽しみです。
好きなタイプのお話
誇り高く賢い王妃に好感が持てます。
イラストの王妃も王もイメージに合っていてステキなのですが、最初の6年の設定があまりに無謀すぎて、王の魅力が下がってしまっているのが残念。その後の王が好みなだけに。
引用が多いのもちょっと気になりました。別視点なので、別表現の方が良かったなぁと。
うーん。ちょっと合わなかった…
他の方のレビューにあるように、ヒロインは賢くて、好きなタイプの女性でした。
ただ、やっぱり王がクソでした。
確かに後半頑張って挽回してたし、ヒーロー視点の話で彼の良いところもたくさん理解出来たんですが、それならなぜ、ここまでヒロインをほったらかす事が出来たのか、と尚更疑問に思うばかりです。
あと、強調したいところに点とかカッコ『』をつけすぎで、個人的にちょっと勢いが削がれた感がありました。
イラストも少なかったですね。
分冊1〜6って書いてるのに、イラスト4枚しか無かった。結構な値段とってて、一話に一枚も無いなんて、少し不親切だなぁ、と。
(しかも「この場面に？」ってとこのイラストだった印象)
結局ヒーローを許せるか、許せないかで好き嫌いが分かれる作品かな、という気はしますが、どんどん読み進ませる力をお持ちの作家様だとは思うので、今後の作品も期待したいです。
出来れば、もっと賢い素敵ヒーローでお願いしたい。
何もかも好みでない
ヒロイン→小賢しすぎて可愛くない。やたら環境的にこうするしか無かったアピールするけど、自分から悪い方に転がすのも大概にしてほしい。
ヒーロー→前半と後半が違いすぎて同一人物と思えない。即物的過ぎて気持ち悪い。12歳の花嫁に欲情するのを誤魔化すのに女を取っ替え引っ替えって。18歳まで家臣に丸投げで放っておいたくせにヒロインが夜のお勤め拒むと故国に戦争仕掛けるぞと脅すとかもうね。ヒーロー視点でいくら言い訳しても全く魅力を感じないわ。
そして終わりもいきなりで中途半端。続編あってももう要らね。
