【感想・ネタバレ】新版 コーチングの基本 この1冊ですべてわかるのレビュー

あらすじ

業界内外から高評価を受けベストセラーとなった、コーチングの実践的入門書の改訂新版!

近年のビジネス環境の変化により、コーチングの領域にも、以下のような変化の波が押し寄せています。
(1)エグゼクティブコーチをつける経営者の増加
(2)「組織開発の手段」としてコーチングを全社導入する組織の増加
(3)エビデンスに基づいたコーチングへのシフト
(4)マネジメントの基本が「1対1の面談」にシフト
(5)ビジネスからスポーツ、医療、行政、教育への広がり

こうした流れを受け、「効果的なコーチング」を学ぶ入門書としての位置づけを維持しつつ、コーチング事例を取り上げた章を刷新し、「組織開発の手段」としてコーチングを多層的に導入する企業の事例を紹介。
プロのコーチがどのような意図で対話を進め、コミュニケーションのテクニックを用いているのか、実際の対話例をもとに知ることができます。

コーチングの本は多数ありますが、ここまで網羅性と実用性を両立させたものは多くはありません。初めて学ぶ人のための入門書として、プロコーチにも役立つ実用書として、幅広くお薦めできる1冊です。

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Posted by ブクログ

 ピョートル・フェリクス・グジバチ氏の著作「世界の一流は「雑談」で何を話しているか」について話題に上った際コーチングの話になった。その際相手方から「河野はコーチングっぽい話し方をするし、せっかくだからコーチングの勉強をして自分にやってほしい」との要望があり、「コーチングっぽさって何だろう」という興味もあって本書を手に取った。
 数あるコーチング本の中で本書を選んだのはコーチングの定義や原則、プロセスをはじめ具体例も豊富で、初学者がコーチングの基礎を体系的に学ぶには最良であると判断したためだった。読み終わった今はその読みやすさと説明の具体性から購入前の印象以上に良書だったと感じている。

 読み進めてみると、本書が横書きで文字がびっしり書かれた大学テキスト風の構成でありながら言葉の定義について一つ一つ丁寧に解説がなされており、かなり読みやすいと感じた。例えば「コーチングには目標が必要である」と述べた後で、目標と目的の違いについて以下の解説がなされている。

 ”正確には、目標の後に目的が来る、という時間的順序ではなく、人は常に自分が目標を達成する目的を持っています。あえていえば、目標は未来に向かう場所であり、目的は現在その活動を行うことに意味を与えるものです。たとえば、「教育を通じて世の中に貢献したい」という人生の目的を持った高校生がいるとします。その高校生にとっては、大学の教育学部で教育について学ぶことは、目的を達成するためのマイルストーン(目標)になるでしょう。そして、目前に迫った大学の入学試験をパスすることも、目的やその1つ先の目標に対するマイルストーン(目標)になります。マイルストーンを1つひとつクリアしていくことで、目的に向けて確かに前進していることが確認でき、また前進した達成感、成長実感を得ることができます。これらが、目的と目標を定めていく意味になります。”

 一例として挙げたが、こうした実生活で混同しがちな言葉について一つ一つ説明されており、こうした理解を経て「コーチングプロセス」の項にある「『目標の明確化』のポイント」を読むことで更に理解が深まった。

 「目標」についてさらに言えば、クライアントが述べた目標が本当に達成したい目標なのかどうかの判断基準として「しなければならない目標(Have toの目標)」と「真に達成したい目標(Want toの目標)」を対比させている。
「Have toの目標」は「達成しなければ怒られる」「降格される」といったマイナスの出来事を回避するための目標で、モチベーションが低く必要最低限な成果しか上げられない。一方で「Want toの目標」は「出世できる」「達成感を得られる」といったプラスの出来事を追及する目標のことで、コーチやマネージャーの役割として「人間はどんな状況や場面であってもその中からWant toは探し出せると信じ、そして成長を望む相手のWant toが何であるかを継続的に聞き続けることではないでしょうか」としている。

 コーチングの長期的な目標はクライアント自身が自力で自身に変化・成長を及ぼす「成長エンジン」を搭載し自走できるようにすることであるため、こうした「自発性」や「自主性」をどう促すかということについて示唆に富む記述が多かった。
 例えば現状と目標のギャップの原因分析プロセスの落とし穴としてギャップが生じる原因について「部下がやる気がないから」「不況のせいだから」と責任の所在を自分ではなく他人や環境のせいにする「他責」の問題を挙げている。「他責」の状態にある限りクライアントが自ら変化や成長を求める必要が無くなってしまうため、クライアント自身の責任とする「自責」の状態に持っていく必要がある。
 この問題を扱う際重要なのは、その課題に自分自身が働きかけると決めたなら「100%自分の責任だとしたら何が原因だろうか?」とあえて自責の状態になることを選び取ることであり、本当のところ誰にあるのかは取り立て重要ではないとしている。
 また、実務上のポイントとしてクライアントの防衛本能が働いて他責な発言をした際には一方的なフィードバックや質問をするのではなく、徹底的に話を聴いて共感することも必要であると述べている。

 この辺りの話については、次々に飛び込んでくる仕事に対し処理が回らず「依頼が来たらやろう」と後手に回り、受け身になって「頼まれたから仕方がない」と結果的に疲弊していた昨年の自分を思い返し非常に腑に落ちる話だった。与えられた職掌以外の目的を自分の中で持ち、先手を打って相手方に働きかけ主導権を得る自発性や能動性がいつしか失われていたのだと年が明けて仕事が落ち着いた頃に遅ればせながら気がついた。

 本書を読み終わった感想としては、「コーチングっぽい話し方」の原因と思われる自分が会話の中で大事にしている「相手自身に内在する答えを自発的に発見することを促す」ということが、本書のいう会話を交わすことで言語化し、アウトプットすることで自分のアイデアを認識する「オートクラインを引き起こす」という形で改めて確認できた。
 一方で良かれと思って行ったことがかえって相手の自発性を奪っていたのではないかという気づきを得た。
 本書の内容を一読して吸収しきれたとは言えないが、今後周囲とコミュニケーションをとっていくの中で基本書として都度参照していくと思う。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

コーチングのノウハウを1冊に凝縮。コーチングは人材開発から組織開発へ。最新事例を盛り込んだ、ロングセラーの改訂版!


感想
コーチングの定義『クライアントの目的達成』

目的達成のための目標設定に始まり、並走してリードや軌道修正、フィードバックなど、大まかなフレームワークのセクションごとの詳細や実例付きでの説明があるため非常にイメージしやすくわかりやすい。
部下のマネジメントだけでなく、自身のセルフコーチングにも役立てられる。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ


テーティングやコーチングの違い、具体的に気をつける点、全体のフローなどが例を用いて解説されており大変理解しやすかった。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

部下とのコミュニケーションに課題を感じて、改善するために様々な本を探して行き着いた一冊。これまで、私自身もコーチングを受けながら内省して、自分の行動を改善に役立ったので、コーチングスキルを身につけることは課題の改善につながると考えた。
この本はコーチングの基本と豊富な事例が描かれている。この本を読んで印象に残ったのは、
1、コーチが持つべき3つの視点、Possession、Behavior、Presenceがあること。
2、コーチングを成功させるには入念な準備が必要なこと。
3、事例を見ると、自分に近い事例があり、コーチされる側も目標達成に向けて相当な覚悟と周囲から反対されても我慢して修正しながら実行していくこと。

コーチする側もされる側も、道のりは大変だが、色んな苦労を乗り越えて成功を導いていくリーダーシップの重要性を感じました。一度でなく、コーチングしながら迷った時は手に取って再度読んでみたい本です。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

事例は大きく丸めた感はあるが、コーチングの肝の部分をわかりやすくまとめた一冊。成果を出すことに重きを置き、コンサルティングにも役に立つ。質問をスライドアウトし、気づきを得たり話題を引き出すなどのスキルは参考になる。

自走できる(スキル的に成熟した)状態でないとコーチングの成果は上がらない。ピースを集めるだけではダメで、フィードバックから気づきを強化していくプロセスを習得したい。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

コーチングについてよくまとまっており、この1冊で知識は充分身に付くと思える内容であった。実際のコーチング体験談も現場をイメージしやすく、実践するための参考になった。
一度セミナーでコーチングの基本を学んだが、正直この本一冊の内容のほうが深かったと感じた。
「読んで知識は増えたが、実践してみないと意味が無い」ので、職場で活かしたい。

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2021年03月13日

Posted by ブクログ

「コーチングとは」を知りたくて購入。
体系的にまとめられており、わかりやすかった。理論と具体を往復させながら書かれていたので、自分の現場ではを考えやすい。
気をつけたいことは、本書に書かれているコーチングの技術とはあくまでも手段であり、目的ではないこと。コーチングとは、他者との関わりにおける、心のあり方なのかなと勝手に解釈。
コーチがもつべき3つの視点
コーチングの3原則
コーチング•プロセス
中でも重要と感じたのはコーチング•プロセスにおける「目標の明確化」。双方向のやりとりである以上に、「目標」を共に創り上げること(目標を見つける支援?)が重要になると考える。
心のあり方として捉えるなら、仕事以外でも非常に参考になる良書。

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2021年03月12日

Posted by ブクログ

コーチングとは何か。その考え方が自分に合っているのか、勉強になる。

早速後輩にコーチングしてみた。
自分も客観視してみてコーチング中。

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

かなり濃い内容の参考書。
基礎概念、専門知識、HOWTO、応用などタイトル通りこの1冊に盛り込まれている原液の濃さを感じる良書。

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2021年02月17日

Posted by ブクログ

考え事の答えは既にクライアントの中にあること、またクライアントを最後まで信じ続けることが大事だと学んだ。

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2020年05月19日

Posted by ブクログ

コーチングの具体例が載っていたのが大変良かったと思う。また具体例だけではなく、最初はコーチングの考え方、そして、具体例と記載されており、初心者の僕にも飲み込みやすい内容であった。ただこれを読んだからといってコーチングができるわけではない。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

元上司から教わった
attitude→behavior→competency
の重要性が、コーチングにおいてもベースになる

【実践したいこと】
・些細な変化を見逃さずに称賛/承認すること
・I/Weメッセージで伝えること
・一度貼ったレッテルを常に貼り換え続ける(=常に観察し理解を深める)こと
アウトプットさせて自身で気づかせる(オートクライン)こと

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2023年08月27日

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実例が豊富に紹介されている。
最初に実例があって、その次に説明の構成でも良かったのにと思った。
基本?がわかりやすく説明されている。評価高いのも頷ける。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コーチングの大家、コーチエイによるコーチングの本。

メモ
・コーチングの機能と特徴
 1コーチングは知識と行動の間の溝を埋めるもの
 2コーチングは強制ではなく、放置でもない第三の選択肢を探す
 3コーチングは本当に思っていることを明らかにする
 4コーチングは対話を通じて想いを決意に変える
 5コーチングは自己を客観視させ、選択の検討に向かわせる
 6コーチングは二人で1つのキャンパスに向かうイメージで
 7コーチはクライアントの長期的成長の支援も視野に入れる

・目標の先に目的がある。

・目標達成→成長実感→自己効力感というプロセスも

・コーチが持つべき3つの視点
  Posession身につけるべきもの
  Behavior行動
  Presence考え方、信念

・Possession視点の質問
  理想の状態に近づくために自分に必要なものはなんですか
  目標達成のためにはどんな分野の情報が必要ですか
  自分がいまもっている知識やスキルで使えそうなものはなんですか

・Behavior視点の質問
  やろうと思っていて実行できていないことはなんですか
  目標を達成するために今日からできることはなんですか
  次回のセッションまでにどんなことをやりますか

・Presence視点の質問
  あなたが大事にしている価値観はなんですか
  環境の変化に合わせて、自分が変化すべきことは何でしょうか
  その目標を達成することは、あなたにとってどんな意味がありますか

・Presenceを考えるための質問
  価値観や座右の銘は
  大事にしている理由は
  いつからその価値は大事にしているか
  その価値が仕事で表れているのはどんなときでしょうか

・コーチングの3原則
  双方向
  継続性
  個別対応

・目標の明確化を行う質問
  達成したい目標は?
  何のために?
  達成することで何が手に入る?
  達成度合いを計測する基準は?

・何を手に入れたいか?
  憧れの目標 HOPE TO
  しなければならない目標 HAVE TO
  本当にかたって欲しいのは
  真に達成したい目標 Want to

・本気かどうかを確かめる質問
  なぜその目標達成したいか
  目標達成は人生にとってどれくらい重要か
  目標に普段どれくらい時間を割いて考えているか
  達成するために行動しているか 
  達成できなかったらどうするか
  達成後次の目標に何を設定しているか
  本当に、本当にその目標達成したいか

・Want Toの目標手がかりは過去にある
  過去をてかがりとするための質問
   これまでどんな仕事をやってきたか
   何の仕事をやっている時に楽しさや充実感を感じたか
   仕事で譲れないこだわりは
   何を大事にして生きてきたか
   座右の銘や好きな言葉は
   侵食を忘れて没頭してきた趣味は

・代表的な7つのコーチングスキル
  聞く(傾聴)
  ペーシング
  質問 
  アクのレッジメント
  フィードバック
  提案
  要望

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2022年11月16日

Posted by ブクログ

『目次』

第1章コーチングとは何か
・コーチは目標達成を支援する
・コーチングにおける「目標」と「目的」
・マネジメントとコーチング
第 2 章 コーチのもつべき視点
・クライアントの成長を促進する3つの視点
・「身につけるべきもの」「起こすべき行動」「人としてのあり方」
第 3 章 コーチングの三原則
・双方向、継続性、個別対応という3つのマインド
第 4 章 コーチング・プロセス
・目標達成までのコーチングの流れ
・「目標の明確化」「現状の明確化」「ギャップの分析」
第 5 章 コーチングのスキルと実践例
・聞く、質問、承認など、7つの対話構築スキル
・自動車メーカーのマネジャーへのコーチング事例
・IT 関連機器会社の社長へのコーチング事例
第 6 章 組織へのコーチング
・組織全体に働きかける「システミック・コーチング」とは
・組織開発型のコーチングにおける「リサーチ」と「効果測定」
・経営チームの一体化に取り組む企業例
・新任社長へのエグゼクティブ・コーチング例
・現場リーダーへのコーチングで業務改善、技術力向上、残業時間削減を実現した企業例
・コーチングの全社展開でイノベーションの創出に取り組む企業例

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2021年08月02日

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仕事の目標設定に役立てたいと思って読んでみました。
コーチングの本だけど目標設定の際にも役に立つと思った。
特に役立ちそうとおもった点。
・ポゼッション(身に付けるもの)、ビヘイビア(行動)、プレゼンス(考え方)の今どこが必要としているのか考える
・現状維持のバイアスを乗り越えるには行動を宣言するとよい
・Want toの目標をたてる
・組織目標に同意できない場合は、組織目標を一旦脇においておいて「自分の目標はなにか?目的は何か?」を考えて組織目標と紐付けする
・他社の行動、変化、成長を目標にしない

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2021年02月12日

Posted by ブクログ

コーチングをイチから学ぶのに非常に良かった。初めて学ぶ方は勿論、断片的な知識を整理されたい方には特にオススメ。

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2021年02月03日

Posted by ブクログ

コーチングと言えばのコーチ・エィさんの社長の著書。
大事な視点が網羅的に記載されていた。

コーチが持っておくべき3つの視点
・Possession、身につけるもの
・Behavior、行動
,Presence、考え方、信念

想いは願望で
選択肢を明確にした時に決意になる。

本気で思っているかどうか
have to目標、しなければならない、ではなく
want to目標、真に達成したい、かどうか。

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2020年10月31日

Posted by ブクログ

おもしろい。
生きていく中で役に立つ考え方だ。
以下におもしろかったところを抜き出す。

コーチングとは、対話を重ねることを通してクライアントが目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセスである。

目標と目的の違い。
ある高校生のたとえを出すと、「教育を通じて世の中に貢献したい」というのが目的で、大学の教育学部で教育について学ぶことは、目標になる。
目標はそのつど、いくつもある。
現状と目標の達成までのギャップを見出す。そこが成長テーマになる。

1.ポゼッション:身につけるもの
理想の状態に近づくために必要なものはなにか。
目標達成のためにはどんな分野の情報が必要か
自分がいまもっている知識やスキルで使えそうなものはなにか

2.ビヘイビア:行動
やろうと思っていて実行できていないことはなにか
目標を達成するために今日からできることはなにか
設定期限までになにをするか

3.プレゼンス:考え方、信念
あなたが大事にしている価値観はなにか
環境の変化にあわせて自分が変化すべきことはなにか
その目標を達成することで、自分にとってどんな意味があるか

人間の可能性は内側に眠る「やりたい」という気持ちに気がつけたときに拓かれる。

これまでどんな仕事をやってきたか
なんの仕事をやっているときに楽しさや充実感を感じたか
仕事において譲れないこだわりはなにか
これまでなにを大切にして生きてきたか
座右の銘や好きな言葉、大切にしてきた言葉はなにか
寝食を忘れて没頭してきた趣味などはあるか

自己を客観視させるための質問
・なにを感じたか、なにを感じているか(自分の感情を客観視させる)
・なぜそう思ったか(自分の思考のプロセスを客観視させる)
・どうしたいと思っている(自分の欲求を客観視させる)

状況を自責で体験する。
それによって、発想が広がる。

なにを見ようとしているかで、なにが見えるか決まる。
いいところ、変化を見ようとすることで、変化が見えてくる。

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2020年10月06日

Posted by ブクログ

コーチングのコの字も知らない超初心者で、コーチ側についての基礎知識を身につければ、自分の仕事に役に立つ部分があるのではないかと思い読んでみました。
とても分かりやすく、具体例も多いので私のような初心者でもコーチについてのイメージをしっかり掴むことができると思います。
特に、コーチングについて重要な3つの視点、possession、behavior、presenceは、コーチ以外の仕事にも活かせると感じました。

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2020年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書感想文:『新版コーチングの基礎』を読んで
『新版コーチングの基礎』(コーチ・エイ著、鈴木義幸監修)を通して、コーチングという営みがどのような本質に基づいているのか、あらためて深く考える契機となった。

本書では、「コーチングとは何か」「信頼関係の構築」「問いかけの技術」「傾聴」「フィードバック」「目標設定と行動支援」など、コーチングの基本となる要素が非常に体系的に解説されている。読んでいくうちに、コーチングが単なる“会話の技術”ではなく、「相手の主体性・可能性の開発をサポートするための、人間理解と関係性の深耕に根ざしたアプローチ」だということを実感した。

とくに印象深かったのは、「問い」の持つ力。
ただ“答えを引き出す”のではなく、相手自身が自分の内側と向き合い、自己認識や価値観の明確化につながる問いかけこそが、コーチングの中心だと強調されていた。また、クライアントの感情や「モヤモヤ」、まだ言語化されていない部分にも寄り添い、共に深めていく姿勢――これが現代のコーチングが目指す“本質的変容”であり、単なる行動管理やアドバイス型とは一線を画すことも強く感じた。

本書を読んで得たインスピレーションは、「コーチングの場は、“クライアント自身が気付きを深め、自己を問い直す安全基地”である」「コーチは相手の内省と変容を促す触媒であり、答えを与える存在ではなく、共に探求するパートナーである」という視座だった。
この点は、社会や組織におけるリーダーシップや人材育成、チーム・対人関係の改善にも直結する本質的理念だと感じる。

また、監修者・鈴木義幸氏が繰り返し述べる「正しいコーチングを広めたい」という思いにも共感した。本当のコーチングとは、倫理観・信頼・主体性・成長・変容への深いリスペクトに基づいている。流行やテクニック偏重ではなく、根底に「人間の発達・幸福・社会的意義」を置いたコーチングがますます重要であると再認識した。

まとめ
『新版コーチングの基礎』を通じて、私は「コーチングとは何か?」の問いに対し、「人間の可能性と成長への伴走者であること」「本質的な問いを促し、安心して変容できる場をつくること」が肝だと気付かされた。本書は、コーチングのテクニックだけでなく、その哲学・意義・社会的役割までも示してくれる、非常にコーチング的な一冊であった。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

コーチングについて学んでみたくて、読んでみた。
コーチングとは、質問を投げかけて、クライアント自身に発見と行動を促すというもの、と理解できた。
日常でできそうなコーチングを簡潔にたくさん紹介されているので、なんちゃってコーチングならできそう。

いちばん印象に残ったのは、「とんでもない目標をリクエストする」というもの。
目標を掲げるときの基本は「具体的なスモールステップ」だと思いこんでいたので、「とんでもない目標」を掲げる効果がわからなかった。
でも、「とんでもない目標」を掲げると、今の自分のあり方を根本的に見直せる。

簡潔にわかりやすくまとめられているので、さらっと読めるのはよかった。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

コーチングで大切なこと双方向性。
質問を投げかけることでクライアントの無意識の部分を顕在化させていく。
アウトプットすることで初めて人間はそれを知識として認識する。→話すことの重要性。

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2024年12月02日

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タイトル通り、「コーチングの基本」がまとまっている。

特に気をつけておきたいところを3つ挙げるならば、

・「行動=本当に思っていること」
・コーチングよりティーチングが適切な場合がある
・許可をとってから提案をする

このあたりで、、意識的なコトバをそのまま受け取ってはいけないし、場合によっては教えることも必要かもしれないし、本当に本人の為を思うなら、提案はしなくても良いし、するとしても、許可をとってからとしたい。


以下は、個人的なチェックポイント

・コーチングは「本当に思っていること」を明らかにする。

・行動、意識、無意識の関係
行動は「本当に思っていること」に従う
意識は「思っている」と思っていること
無意識は本当に思っていること

・意欲が高くても知識や業務適応能力が低い場合には、コーチングは機能しにくい
⇨ティーチングが必要なフェーズもある

・クライアントの状態を把握するための3つの視点
ポゼッション⇨身につけるもの
ビヘイビア⇨行動
プレゼンス⇨考え方、信念

・行動がすぐに戻ってしまう場合は、その行動の背景に気づけるようにコーチングする

・褒めるための3種類のメッセージ
youメッセージ、iメッセージ、weメッセージ
⇨他者への影響を確認できるiやweの方が相手の心に残る

・自分が選んでいると言う感覚があって初めてドーパミンが分泌され、それが高い能力向上につながる

・目先の組織目標よりもさらに先の地点に自分で設定したwant toの目標を持っている人は、組織目標を自分の目標を達成するための糧として捉えることができます

・コーチングの質問に求められるのはコーチが知りたい情報を手に入れることではなく、相手の視点を広げ、オートクラインを起こさせることです

・限定質問(YESNO)と拡大質問(5W1H)を効果的に

・許可を取ってから提案する

・ラベリングしやすく、目標を一言で表現してもらう

・評価基準は自分から、評価自体は第三者から

・成果があるときだけではなく、挑戦した時や努力した時にも承認する事は、その社員をやる気にさせるだけではなく、会社が社員に求めている行動が明確になるので、他の社員のやる気にも影響与えます

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2022年04月13日

Posted by ブクログ

若手社員を含めたチームマネジメントをするにあたり1on1をしていますが、コーチング的な関わりについて体系的に知識を得たい思い、本書を読みました。コーチングについて、言葉を丁寧に定義しながら注意点を述べつつ、実例を交えて説明されており、読みやすかったです。最初のステップである目標設定を支援することがもっとも重要だと感じました。実例は、そんなにうまくはいかない、と思う部分もありました。ここは自身のコーチングスキルがまだ足りないということかもしれません。実践を通して、まずは目標設定に向き合ってもらえるよう尽力してみます。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

コーチングに興味を持ち、購入。コーチングって、すごく効果がありそうに見えるけど、実際受けようとすると費用が高かったり、実態が見えなかったり、なんか胡散臭さが拭えないのが腑に落ちなかった。
この本を読んで感じたのはコーチングはかなりノウハウも経験も人間力も必要な、かなりハイレベルな仕事であり、人間を扱う=結果が定量的に測りにくい、コーチ自身も解釈やアプローチが個々人により異なり、コーチによってかなり質や内容にばらつきが出るのではないかと推測した。そこに胡散臭さの原因の一端があるのかなと…。

この本はかなり理論的にコーチングを説明し、かつ出所も明記してあり、所々でメンタルにも言及、ケーススタディも乗っており、コーチングとは、を理解するのにとても良い内容だった。内容は濃く、入門としても読めるが、かなり深く学べると感じた。一度読んだだけでは実践は出来ない。コーチングは自分にはとりあえず無理だなというのが理解できたが、対人関係、コミュニケーションのヒントになったと思う。何度か読み返したい。


話逸れるけど…unfinished businessにおいて、競争が評価され、人をケアすることは評価されない社会という考え方があり深く納得したが、コーチもある意味ケアの仕事だよな…と感じる。競争のためのケア(?)は、おそらく評価されているのかなあ。コーチングとは、を理解することを通じて、あらためて人をケアする仕事というのは非常に難易度が高いことを実感。

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2021年05月28日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ時間をかけて読んでしまったのではじめの方はうろ覚え

仕事でもプライベートでもコーチングのスキルが役に立つのではと思い読み始めたものの、自分のしようとしていることはコーチングではなくティーチングでは?と感じるところも

とはいえ、コーチングの考え自体や視点は勉強になった

後半の組織へのコーチングについては最後まで読んで見て今の自分にとって読む必要がなかったなと感じた
自分のニーズに合わせて読む章を選ぶことも大事だなとあらためて思った

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2021年05月26日

Posted by ブクログ

1〜3章はコーチングの基本原則がわかりやすくまとめられており、非常に参考になる。
4章の事例は、自分にはリアリティをイメージしにくかった。

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

分かりやすかった。
想いと決意は違う。
想いは願望で、想いの中にたくさんの選択肢があって、それらを捨てたときに決意になる。っていうのが、何となく分かるような、そうでもないような…。

最終的な目的があって、それを達成するための目標がある。
PBPの視点っていうのがしっくりした。

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2021年01月30日

Posted by ブクログ

セルフコーチングができるようになりたいと思い、とりあえず読んでみた。
けっこう参考になったとは思う。
私は、誰かに対してコーチングをしたいというフェーズにはいないので、上司→部下だったり、上司がクライアントと想定されているコーチングは、私にとっては少し的外れ的な内容だったけど、
「本当の意志」を知るための質問や、自己を客観視するための方法はすごく参考になった。

今後のために、手元に置いておいてもいいかなーと思える1冊だった。

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2020年11月15日

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