【感想・ネタバレ】五条雪彦の新説な美術史 諸説あります。のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や、ベラスケスの「ラス・メニーナス」などの有名絵画を、美術の専門家の准教授と、彼の幼なじみだけど美術に関しては門外漢、専門の心理学の分野から疑問点を投げかける助手の女性が、それぞれの専門分野から新しい解釈を作り上げていくというのはユニークで興味深かったです。
その解釈自体もユニークで、そういう見方もできるのかと驚きつつも楽しめました。
「最後の晩餐」なんかは特に解釈面白かったなあ。

一方で、大学内の揉め事や助手の彼女の身辺に起こったトラブルを解決していくミステリとしても面白かったです。
大ピンチを迎えていたラストがものの見事に大どんでん返しでスッキリできたのもかポイントが高い。
ちゃんと認めてくれる人たちがいたことは、きっとこれからの彼女の支えになるはず。

准教授に惚れてるからこそ立場に困っていた彼女に最後には色々な意味でご褒美ありましたし。
ただ、彼の気持ちがライクかラブかは判断つかなかったので、はっきりするまで見たいなと思います。
有名絵画の新しい解釈も楽しみたいですし、続編あればいいなと切に思います。

0
2019年01月23日

「SF・ファンタジー」ランキング