あらすじ
徴用工判決の衝撃に日本企業が揺れている。最高裁判所にあたる韓国大法院が朝鮮半島出身労働者への賠償を命じる不可解な判決を下し、多くの人びとを驚かせた。また、日韓両政府が合意した「最終的かつ不可逆的な」解決策を無視するかたちで、慰安婦財団の解散が発表された。国家間の合意などなかったがごとく、徴用工問題や慰安婦問題が蒸し返されるのはなぜなのか。答えの一つは、隣国で日本人の想像を超えた政変が起きている、ということだ。南北首脳会談以降、北朝鮮に対する韓国の武装解除が進み、スパイを取り締まる国家情報院が改変・解体されて「親北反米」の自殺行為が進みつつある。すべては主体思想派(チュサパ)の従北路線にのっとった政治的動きであり、文在寅氏はじめ社会主義者の思想に基づく革命である。日韓外交の漂流に終わりは来るのか。独裁者・金正恩率いる北朝鮮との南北統一は本当に実現するのか。両国を代表する論客による緊急対話の書。
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Posted by ブクログ
晋州市は我が市と姉妹都市であり、これまで重ねて訪韓したし、友人も少なくない。一方で、我が県には竹島があり、国レベルでの領土問題がある。文在寅大統領は、先の訪米でトランプ大統領から単独会談をわずか2分間しか与えられず、歯牙にも掛けぬ扱いであったように報じられた。そんな韓国の内情を談ずるふたり。現政権は、朴槿惠を虚偽・捏造によって弾劾・罷免した従北左派勢力であると断じて警鐘を鳴らす。いつしかジャーナリスト櫻井よしこ氏の物言いには極端な保守右派の臭い濃くなり、著書に触れてみれば、もはや恐るべき民族主義者に違いない。ここまで排他的な弁ならば、北との問題解決は対話ではありえず、強兵しかない。そのためには改憲だ、さらには原発によって核技術を絶やすなといわんばかりの煽動を繰り返す。こんな人だったっけ?