【感想・ネタバレ】この血の流れ着くところのレビュー

あらすじ

母のようにだけはなるまい、と心に決めて生きてきた。なのに、気付けば母と同じことをしている自分がいる。この娘も、母や私のようになってしまうのだろうか――。貧困、いじめ、シェアハウス、シングルマザー、そして信仰。我が子の幸せを願うとは、いかなることか? 世の毒親物とは一線を画し、ここに母娘小説は極限を見る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

途中までは澱んだような空気が肌に合わなくて何度も挫折しかけたが、ミステリー要素もあった後半は割とスルスル読めた。
毒親を持つ子どもたちが悩み苦しみながら自分を生きていく。親の愛は毒になったり、子の知らないところで助けになったりといろいろに変化するから厄介。一つ一つ愛を確認していくように幼い娘を育てる礼子の不安定さよりも、園の教育ママの方が闇が深そうだったな。
キレた太一が放つ言葉が胸に刺さったせいか、彼のその後の姿が素直に嬉しい。
この印象的なタイトルの答えは果たして何だろう。

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2018年10月07日

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