あらすじ
怪人物モリアーティとモラン大佐、犯罪商会(ザ・フアーム)の面々の暗躍は留まるところを知らない。ある日モリアーティは、ネパールの偶像から抉り出された呪いの宝玉にまつわる謀略のため、あと五つ、曰くつきの宝物を四十八時間以内に揃えるという難題をモランに課す。ロンドンが秘密結社の血で血を洗う大抗争の舞台となる「六つの呪い」、長男の教授に次男の大佐、そして三男の駅長と三人のジェイムズ・モリアーティが田舎駅に現れた巨大ワームの謎に各々の陰謀を巡らせる「ギリシャ蛟竜」、そして“あの名探偵”とのライヘンバッハの滝における死闘の真相を明かす「最後の冒険の事件」を収める。
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Posted by ブクログ
上下巻を読んでの感想です。
モリアーティ教授(シャーロック・ホームズのライバル)の片腕「バッシャー」モラン大佐を主人公にした、いわゆるホームズのパスティーシュ本なんだけど、ホームズと同じ時代を舞台にしている他の作品からも色々とネタを持ってきているから、そのあたりの小説も読んだことがある人なら、思わずニヤリとしてしまう場面がたくさんあるんじゃないかな(ちなみに自分は第2章と第3章でニヤリとしてしまった)。
ただ、序章と第1章の前半はすごく退屈。
あまりにも退屈なので、途中で本をブン投げてしまおうかと思ったことも……
でも、我慢して読み続けていたら急に面白くなってきたから、もし最初だけ読んでもう読むのやめた!っていう人がいたら、第2章から読めばオーケーv(^^)
自分的におすすめなのはコミカルな第3章とハードな第6章。
これを読んだら、またホームズ本編を読みたくなっちゃった。