あらすじ
社長御曹司の許嫁との結婚を控えた内気な財閥の娘・結衣。ところがある日、許嫁が失踪。結婚相手が許嫁の弟の和樹に変わったと聞かされる。
優秀で冷徹な和樹に嫌われていると自覚しながらも、両家のために結衣は結婚を受け入れる。
しかしチャペルでの誓いの口づけは氷のような視線とは裏腹に、蕩けるほどの熱を帯びていて――。
人気のヒーロー視点番外編も収録！
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切なくて…
始めからずっと切なくて…｡
実は相手を大切にするあまりの､お互い本当の気持ちに気がつけなくて…という切なさ｡
本当は甘々なのに｡
せっかくだから､もっと甘々で終わって欲しかったです｡甘さ足りませーん！
皆川 奈都、発見！
作者様のあとがきの中で、結衣のモノローグの中に『さらならの代わりに』の奈都がお話に出演していることがわかるところがあるとおっしゃっておりました。結婚式の披露宴に新郎側のゲストとして皆川夫妻で来ていたのですよね。野乃花さんに、和樹に彼女がいると、教えられた時、披露宴に一人それらしい女の人がいたと、悩む結衣。普通、新郎側のゲストの中で、和樹の彼女？と思われるような年齢の女子は、単独では参加しないでしょう。よほどでない限り夫婦参加ではないでしょうか。つまり、それらしい女の人は、皆川氏の妻の奈都に間違いない！作者様の作品は、切なくて、辛くて、でも，感動とラブラブのハッピーエンド❤️がたまりません！ただ、どなたかもおっしゃっておられるとおり、二人の苦しみがあまりに厳し過ぎたので、エンド後の甘々が足りません！幸せな二人の様子を、もっともっとと思ってしまいました。
感動
素直になかなかならない2人が、愛に正直になっていくところ本当に感動でした。
離婚を決意したシーン泣いてしまいました。好きなのにお互いを思って離婚を決意し結衣は1歩を踏むために大人になる所もとっても感動しました。
切なくて泣けた
お互いの家に翻弄されながらも、2人がお互いを想いやる気持ちが深いのに、深すぎるからか誤解からのすれ違いで最後の2節は涙なしには読めません。
でも最後に、原因となったお兄さんが良い働きをしてくれたのは、ナイスでした！
健気で愛おしい
ヒロインの結衣ちゃんが、お嬢様なのにひっそりと道端に咲く野花のようで健気で可愛らしく、その存在が愛おしく思えます。
こんな可愛らしいヒロインが側にいるのに、手を出さないように必死で我慢をしてるヒーロー和樹も良かったのですが......ヒロインの父親を排除しようと最初から工作してた点がイマイチでした。
あんなビジネス戦略で追い込まなきゃいけない程の強敵にも悪役にも見えなかったし。政略結婚に拘るあまり、娘を籠の鳥にしてしまった父親ですが、娘に愛情がないわけでもないし、政略結婚の駒にはしたけど充分大切にしてたと思うんだけどなぁ。
毒親でもないのに結婚以前から排除の方向で動きまくってたヒーローに違和感が残りました。ヒロインと離婚前提(ヒーローは父親から自由にしてやるんだと勝手に思ってたけど)だから、ヒロインの父親を酷い扱いしても良いと思ってたのかな？
ヒロインが父親を嫌っていたならともかく、そこまで自由になりたいとも、父親から逃れたいと思ってた感じもないのに、それはヒーローの勝手な思い込みでは？と感じてしまいました。
泣かせると分かってるなら、他の方法考えろよとヒーローに減点つけて星をへらしました。
ま、クライマックスの騒動でちゃんと義父に頭を下げたヒーローなので、そこは目を瞑ります。
切なさを重ねて重ねてのハッピーエンドは大好物なので全体的には大いに楽しめました。
結局
ヒロインのけなげでシンの強いところと、二人の両片想いの切なさと、お兄さんの身勝手さのお話という感じでした。でも2人のおはなしは切なくて最後は幸せな気分でした。よかったです。
