【感想・ネタバレ】シンデレラを拒んだ秘書のレビュー

あらすじ

いつか結婚するなら真に愛する人と。そのひそかな夢を傲慢な伯爵が引き裂いた。

第6代ラングストン伯爵ランダルの秘書であるポピーは、結婚式の祭壇の前で呆然と立ち尽くす彼を見て、胸が痛んだ。たった今、花嫁を見知らぬ男に奪い去られてしまったのだ。でも、愛のない便宜結婚をするよりはずっとよかったはずよ。じつはランダルは亡父の遺言により、35歳までに結婚しないと伯爵の称号も財産も失うことになっていた。もう猶予はない。突如強引に彼の自家用ジェットに押しこまれたポピーは、手渡された花嫁候補リストに自分の名前を見つけて仰天した。私を花嫁の身代わりに……? 甘美な誘惑の旅が幕を開けた。

■不動の人気を誇るJ・ポーターが描く、王道のボスと秘書の愛なき結婚の物語! 砂漠の国の王宮で明かされるヒーローの隠された別の顔、そして目眩く愛の罠の行方は……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。

ヒーローは、何とイギリスの伯爵にして砂漠の国のシークにして次期国王!
どちらか一方だけでもセレブですが、両方の地位を持ってるイケメンなんて、あまりも「あり得ないほど」魅力的すぎます。
現実としては、あまり考えられない設定だけど、そこはもうロマンス小説の世界ですから、設定にハマりこんで堪能しました。
ヒーローは青年実業家でもあり、ヒロインは秘書を務めていました。物語りの冒頭はヒーローと別の女性の結婚式のシーン、花嫁がいきなり別の男に略奪されるところから始まり、かなり衝撃的です。
 ヒロインのポピーは花嫁の親友で、友達が愛のない結婚をすることが耐えられず、ひそかに親友の恋人に彼女が結婚することを知らせた、そのために花嫁が連れ去られることになりました。
 花嫁に逃げられた花婿というのが物語りのヒーロー、伯爵にして次期国王のシーク、ランダルです。妻に逃げられたランダルは激怒しポピーをヘリコプターに乗せて見知らぬ場所に連れてゆこうとしますが―。

面白いのは面白いのですが、ヒーローの気持ちの動きが今一つ共感できません。彼は実際、ポピーの親友である婚約者と結婚するつもりで、土壇場で花嫁に逃げられて代役にポピーを立てたということになります。なのに、ラストの方で「君がいなければ僕は生きていけない」的な熱烈な告白をするのは何故?
やっとヒロインの一途で献身的な姿にほだされたのかな、秘書時代は「妻」にするつもりもなかった癖に、婚約者に逃げられて考えが変わったのかな。あくまでも「代役」として選んだ上で本気になったというところが(良い意味ではなく)気になります。
 終わり良ければすべて良しといいますが、女性として、こういう間に合わせ的に選ばれたというのは嬉しくないでしょう。もちろん、ヒロインは秘書をしていた頃から、ずっと上司である彼を愛していました。ちょっとだけ、ヒーローの心理展開に納得がゆかない部分がありました。

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2019年01月18日

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