【感想・ネタバレ】今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。 貧困の連鎖を断ち切る「教育とお金」の話のレビュー

あらすじ

奨学金を借りる大学生の割合は5割を超え、延滞者も約20万人と増え続けている。一方、メディアでは奨学金タタキの言説が目立つ。給付型奨学金もいよいよはじまるが、その欠点は各所で指摘されている通りだ。しかし、奨学金はサラ金より悪質で、本当に若者を救っていないのだろうか?叩くだけでは何も解決しない。本書では、奨学金のみで東大に合格、ハーバードに通った著者が問題の本質を分析し、改革のための9つの提言を行う。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とても説得力がある。私が見たことのある、経験したことのあることと矛盾しない。留学してしまえ、は正しい。

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2018年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
プロローグ  親の年収ゼロだけど奨学金で東大・ハーバードに行けた
第1章  検証「奨学金地獄」~なぜ奨学金は社会問題となったのか
第2章  貧乏でも東大に行けるのか?~日本の「教育とお金」
第3章  海外の教育事情と奨学金制度
第4章  教育格差をなくすための9つの提言

<内容>
現在大きな問題となっている「奨学金問題」。多くの人々(自分も含めて)が、以下の奨学金制度には問題ありと思っているが、大変不遇な環境で育ちながら、東大・ハーバードへと進めた著者が、それに対して「おかしいのではないか?」と指摘し、根底にある教育格差をなくすための9つの提言をした書。
著者の努力はよくわかるが、やはり問題はあると感じる。著者まで不遇ならまた違うのかもしれないが、そこそこの収入があるにもかかわらず、奨学金を申請し、大学卒業後に多くの返済に苦しむもの。自助努力が足りないのかもしれないが、そうとも言えない気がする。データを駆使して説得力を増そうとしているが、目の前の生徒たちを見ると、データでは計り知れない何かを感じる。ここ数年は就職戦線が売り手市場なので、ちょっと風向きが変わるかもしれないが、近い将来、さらなる「奨学金地獄」が待ち受けているのではないか?政府や経済界の動きが鈍ければ、この問題はさらに深刻化しそうな気がする。

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2018年03月18日

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