あらすじ
美人常磐津師匠・お沙夜の裏稼業は、大泥棒。ある時お沙夜は借金に苦しむ兄妹を助けるが、直後にその兄が何者かに殺されてしまう。きな臭さを感じ、相棒の彦次郎らと真相を探るうちに、八千両という大金の怪しい動きに気づく。あわよくばと大金を狙うお沙夜一味を待ち受けていたのは、江戸を揺るがす大悪党だった――。手に汗握る痛快時代小説。
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Posted by ブクログ
山本巧次さん、八丁堀のおゆう(江戸・東京タイムスリップ物語)シリーズ、楽しませていただいてます。今回、「江戸の闇風」(2018.12)を読みました。必殺仕置人とでもいいましょうか、お沙夜、24~5歳、常磐津師匠と彦次郎31歳、鏑木左内30過ぎの3人組、詐欺師のようで実体は定かにあらず。本作では悪徳商人の成敗です。テンポの良い展開は読みやすく、シリーズ化されると嬉しいです。ラストで、鏑木左内がお沙夜に「姫」と言葉をかけたのが気になります。
Posted by ブクログ
Tさんのおすすめ。
ちょいと年増の常磐津の師匠、
吸い込まれるような瞳と艶っぽい唇の持ち主、お紗夜。
大店のご隠居や粋人を弟子にしているが、
その正体は盗人、というか詐欺集団の親玉。
仲間の浪人が連れてきた娘をきっかけに、
娘の兄が殺され、
火事で大店を継いだ材木屋と、
八王子の名主殺しがつながっていく。
材木屋の過去を探りながら、
金をだましとる三弾をするお紗夜たち。
女だてらに三味線に仕込んだ長ドスの遣い手でもある、
と言う設定までは、
有りか無しかと言われれば、有りだが、
なにやら「姫」だったという設定は必要なんだろうか。
ただの悪党じゃだめなんだろうか?