あらすじ
【内容紹介】
「日本の論点」シリーズ第六弾が、今年も発売!
刻一刻と変わり続ける日本、世界の政治経済の状況を、マッキンゼーの伝説コンサルタント大前研一氏が毎日定点観測してまとめたのがこの「日本の論点」です。
安倍政治の本質は何か。トランプ外交で世界に何がもたらされるか。日本の不動産市場の上昇はいつまで続くのかなど大所高所の視点であらゆる事象を独自の分析で一刀両断。この1冊で、世の中の本質を掴むことができます。
【著者紹介】
大前研一(おおまえ・けんいち)
(株)ビジネス・ブレークスルー大学学長
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。著書に、『日本の論点』シリーズ(小社刊)など多数ある。「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代にはウォール・ストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、95年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。英国エコノミスト誌の93年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また94年の特集では5人の中の一人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。
【目次抜粋】
side A 日本人の本音と建前
Strategy 01 世界で一目置かれるビジネスマンの教養
Strategy 02 世界最低レベルの休暇意識――日本人の“忖度”という病 ほか
side B ディールの表裏
Strategy 12 中国の最新事情「STEM人材」都市とはなんだ!?
Strategy 13 米国人がトランプ大統領の“異常さ”に慣れた理由 ほか
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Posted by ブクログ
19年20冊目。5.0/10点
ううーん、なんかもう内容以前に扱ってる議題自体がどうなの感。「それ論点なの?」って疑問符がつくものがある一方、よく騒がれているAI関連がすっぽ抜けて居たり。
例えば自動車系の議題として「EVシフトする世界でトヨタが勝つには」とあるけれど、EVより自動運転のがでかいトピックじゃないですか?
大前さんの推測論が必ずしも当たらないのはホリエモンの件でもハッキリしているし、サイバー系は苦手だと思う(エストニア議論ではセキュリティ面がすっぽ抜けだった)ので、「語れないから語らない」というスタンスならば潔いのだけど。
読後感を一言で言うと「日本の論点感はなかったなぁ(その手前)」という感じ。内容的には「それ知ってます」程度のものもいくつも。
今後、明後日の方向に飛んでいかないように祈ってます。
Posted by ブクログ
大前研一の大前ライブ等から論点となる事柄をピックアップして解説したもの。毎年発行しているので、これを読み続けるだけでもトレンドがわかるということになる。
特に今回は、多種多様な政治の問題に加えて、トランプに対する見方をどうするのか、という部分が大きな論点となっている。
個別には、中国への見方もだいぶ変わってきた。習近平が独裁政治体制を確率したと断言、その状態がしばらく続くと説く。以前は崩壊もありうるという論調であったが、中国国民が実利的で、経済成長を止めるまででもない。独裁ではあるが、いつか逃げ出せばいいから今は金を貯めようというマインドになっていることを指摘。こうなると、テロや国家に反旗をひるがえす人はいないと考えた方がいいだろう。唯一のアキレス腱は地方債務問題となる。