あらすじ
「知者は“心のある道”を選ぶ。どんな道にせよ、知者は心のある道を旅する。」アメリカ原住民と諸大陸の民衆たちの、呼応する知の明晰と感性の豊饒と出会うことを通して、「近代」のあとの世界と生き方を構想する翼としての、“比較社会学”のモチーフとコンセプトとを確立する。
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Posted by ブクログ
今年亡くなられた見田宗介さんの名著。大学時代に出会い、人生の節目節目で何度か読んできた座右の書で、読むたびに新しい発見がある。 常に自分のものの見方が狭い枠組みに囚われているかもしれないことを思い、そこから外に出ようとする営みをやめないこと(「翼」)。言葉にできない、より大いなるものに感覚を開き、そこに根ざすこと(「根」)。そういう姿勢を持ち続け、「心ある道」を歩いていきたいと自分も思う。
Posted by ブクログ
哲学という魔力は不思議だ。
そして、難しい、暗号である。
だけれども、その尻尾をつかみたいのです。
…つかめないや。
物事の考え方が変わる本でもあります。
もしかしたら今いろいろな問題も
ある種先住民の方に
学ぶ要素はあると思うのよね。
狭い檻にとらわれていきがちな我々には
特にね。
だけれども、これは繰り返し読んでいく本だと思うの。
その断片を体にしみわたらせることで
自分が変わっていく気がするの。
難解なので要注意。
Posted by ブクログ
当時読んでおくべきだった本を敢えて今更読んでいるのです。
そういうわけで、私の目から見れば真っ当で良質でも、最早エッセイにしか読めない。
なんちゅーか。
ようは人生論・生き方論として学んでしまっていた。
その背景にある分厚い教養や議論、それ以上に実証研究の積み重ねには指先すら触れることなく。
いや、だから人生論・生き方論としての学びは大きかったし、良かったと思うのです。「良識」てやつ、(但し知識としてではなく、態度として)は勉強させてもらったと思うし。
でもそこからどこに行くのでしょうね?てところで、
もはや読む本がない。
あるはずなのに、何を読めば良いのかわからない昨今でございます。
論文雑誌でも購読しますかねぇ?(まぁそれも教育課程から離れてしまっている今、何を目指して?ということになる。)
たぶん、リアル古典に行くか、完全に同時代研究を読みに行くかなんだろうなぁ。
(それこそ、古市さんとかチャーリーとかさ。)