あらすじ
誰もが羨む、川沿いの瀟洒なマンション。
専業主婦の菜緒は、育児に無関心な夫と、
手のかかる息子に疲弊する日々。
しかし209号室に住む葵という少年が一家に「寄生」し、
日常は歪み始める。
キャリアウーマンの亜沙子、
結婚により高校生の義母となった千晶、
チョコレート依存の和葉。
女性たちの心の隙をつき、不幸に引きずり込む少年、「葵」。
彼が真に望むものとは?
恐怖と女の業、一縷の切なさが
入り交じる、衝撃のサスペンス!
(単行本『209号室には知らない子供がいる』改題)
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Posted by ブクログ
第一話〜三話までは、ただ単に事故物件による怪異現象に思えたが、葵とは何なのか、不幸に陥る女性たちに怖さを感じた。
第四話からさらに怖さを感じた。
そして、第五話。
回収話とわかりつつも、「そうだったのか」と驚きの連続でした。
最後まで読み終え、再度、プロローグとエンディングを読むと、怖さが増す…
面白かったです。
Posted by ブクログ
読み終わっだがあまりよくわからなかった。
葵は今までの水子たちの霊?怨念?の集合体のようなものだと理解したが、なぜあの4人だけ狙われたのか?
飯村健也、石井芳枝、島崎航希はなぜ羽美に嫌がらせをした?葵が精神を乗っ取ってさせたということ?
エピローグはまた水子(それとも事故死した子供?)の霊が表れたのか?
引越し先のマンションでもまた同じようなことが起こることの暗示?
謎が消化しきれないまま終わってしまった感じがある。
Posted by ブクログ
ホーンテッドキャンパス以外の櫛木理宇先生の純粋なホラー作品が読みたくて購読.
先生の作品の紹介をいろいろ読んでみると,異分子が家庭に入り込んできて家族を壊してしまうというのが多いみたい.
今回はそうじゃないものをと思ってタイトルで本書を選んでみたんだけれども,そういう作品だった(T T).
けれども面白かったので,結果オーライ(^^).
ホラーで,因縁が明かされるのと明かされないのとではどちらが怖いのだろうとよく考えるのだけれども,今回は因縁が明らかにされる最後の章を読んでゾクリときた.
(葵君が,魔なんだけどなぜ害をなすのかわからないとか,魔なのか単に奇妙な小学生なのかわからないままで終わるとか,よりも怖かったのだと思う.)