【感想・ネタバレ】二軍監督の仕事~育てるためなら負けてもいい~のレビュー

あらすじ

プロ野球の東京ヤクルトスワローズ、メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスでクローザーとして活躍し、韓国、台湾、BCリーグでもプレー経験を持つ現役二軍監督の著者が、定評のある育成・指導方法と、野球の新たな可能性を語りつくす。ヤクルトファンだけでなく、すべての野球ファン、指導者、プレーヤーも面白く読める一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

テーマが野球なので、興味のない人は手に取らないと思いますが、
高津監督が行なっているコーチングやマネジメント、組織作りは野球以外でも参考になると思います。

私はフリーランスで活動しているので、「好きな職についたのだから、パッと来て、ビュッと集中力を高め、いいパフォーマンスをする」は深く共感しました

会議や打ち合わせに30分前集合して、特になにもやることがない。あの時間も集中力は使ってますからね。

自分の集中力が最大になるルーティンを丁寧に行うことで高いパフォーマンスを出していきたいと思いました。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二軍というといい印象を抱かないけど、この本を読んで「人材インキュベーションの場」としてとらえ方が変わった。

*ギャップを超える場であること
学生からプロ、一軍から二軍へ。技術のギャップを埋めることもそうだし、精神面で動じない心を育てる場でもある。

*安心できる場であること
育てるためなら負けてもいい、とタイトルにあるように、自とにかく一生懸命、全力で取り組むことで自分の欠点や強みを知る。技を磨き、克服する。質より量は昔の話、というけれど、2軍という場がきちんと確保されているからこそ、全力で三振できる、そして次につなげることができる。

*経験を積める場であること
試合にでないと自分の力は把握できない。ハングリーさもモチベーションも生まれない。経験を積んで2軍にいくことで、より厳しい一軍の生活の中でで戦うために体に基本をおぼえこませることも、メンタルダウンを防ぐには重要なこと。

*発見の場であること
メジャーリーグでのクローサーとしての武器は、ヤクルトでの2軍時代に野村監督からいわれ練習した持ち球。未来につながる武器を発見し、磨きこむ場でもある。

今組織では「即戦力」「すぐに経験を積む」といったひとつの部分だけに注目が集まる傾向にあるが、実際に組織にいて感じた違和感に対して「育成」という意味で答えてくれた一冊。 ここまで贅沢な育成はできないまでも、組織としての働き方のポートフォリオを考えるべき、と気づかされた。

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2018年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今シーズンから一軍の指揮を執る高津監督が二軍監督時代に書いた本です。
2017年から二軍監督をしていました。

本書では二軍監督の仕事ぶりやファームとはどういうところか?など多岐にわたり論じています。

ヤクルトではチームの将来を担う人材を「強化指定選手」に定め、先発投手ならばシーズンで特定のイニングを投げさせるようにし、打者の場合は何打席以上を確保するようにしているとのこと。

具体的に誰が強化指定選手であるか明言はしていないが、打者では村上・廣岡、投手では高橋・寺島・梅野が当たるよう。

第3章 育てる組織 では2018年に2軍チーフコーチを担当した三木さん(現楽天一軍監督)がいかに優れた人だったかを語っています。
三木さんは2017年に一軍ヘッドコーチだったのですが、作戦を立て、試合の動きを読んで監督に助言し、先手を打っていくだけでなく、一軍と二軍の選手の行き来を調整したり、荷物の移動などを円滑に進めたりすることもその仕事に含まれたとのことです。

第5章 監督になって知る野球の奥深さでは、高津監督が打順を決める時、「ビッグイニングをどうやったら作れるだろう?」という考えを基本にし、2・6・9番を重要視していることに触れています。
これは一軍監督になって山田を2番に据えていることにつながっていますね。

200ページちょっとの本なので3日ほどで読んでしまいました。

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2021年02月27日

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