あらすじ
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】
「龍の御子よ。約束しよう。俺が共にいると」
胸に紅く光る珠を持つ呪われた子・弥月。
独りぼっちで山奥に住んでいたが、突然現れた黒龍・龍偉に連れ去られてしまう。
愛を知らず孤高に生きる彼と触れ合うたびに、感じたことのない人のあたたかさを知り、弥月は彼を求めるように。
ある夜、龍の姿で傷を負い、昂ぶった龍偉に、弥月は押し倒される。
高まる快楽に呼応するように、胸の珠は輝きを増していていって……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
弥月が人に疎まれ傷つきながらも心優しくそこにとにかく胸が打たれます。
1人で孤独に神社で暮らす弥月。
危ない目にあってそこに現れ助けてくれた黒龍の龍偉。
弥月は「龍の御子」だと教えられる。
龍偉が龍王になる為に課せられたのは御子から「情」を与えられる事。
でも龍偉は「情」がどういうものなのか分からずとにかく何とかしてと弥月を懐柔しようとするのはいただけなかった。
でもそんな龍偉に弥月は疑うことなく真っ直ぐに綺麗な心で対応しそんな弥月に知らず知らずのうちに惹かれていくのが良かった。
冷徹な龍偉が弥月を思い弥月も龍偉を信じ龍偉の為にと願いながらも敵に大切な「欠片」を奪われ死んでしまった所では涙が止まらなかった。
でも龍偉の弥月を思う気持ちが奇跡を起きホッとしました。
弥月に情を与えられ、龍王と認められ晴れてつがいとなれ本当に良かったです。
面白かった
冷酷無比だった黒龍が、純粋で真っ直ぐな『龍の御子』の弥月と出会い、愛を知り、他者を思いやる心を知り、龍王に選ばれるまでの物語です。
白龍の最期が、あっさりし過ぎている気がしましたが、黒龍と弥月がお互いに引かれていく様子や、黒龍の心情の変化が丁寧に描かれていて、面白かったです。
☆2.5
情に薄い黒龍が、龍の御子と過ごすうちに
お互いの情を深めていくお話。
情に薄い設定の黒龍がもっと冷酷無比だったらお話も引き締まったんじゃないかなぁ、
と少し残念に思います。
ライバルの白龍や青龍のことも
伏線としてもっと活用してほしかった。