あらすじ
“人はどんなものに魅力を感じ、何に感動するのか”
“デザインのアイデアはどうやって生まれるのか”
“使いにくいデザインやありふれたデザインがなぜできてしまうのか”……
★「人間中心のデザイン」って何だろう? デザイン化された世界の現実と未来について、
「わかりやすさ」を追究する認知心理学者が考察します。
★D. A. ノーマン(『誰のためのデザイン?』)、R. ベルガンティ(『デザイン・ドリブン・イノベーション』)など、
著名な研究者の理論もやさしい言葉に置き換えて解説します。
★デザインの現場に立つクリエイター、売るためのデザインに頭を悩ますマーケッター、
そして「良いデザイン」を求めるすべての人におすすめします。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人が生活するには何かしらの法則を必要とする。その法則をあらゆる観点から大雑把にまとめ上げるのがこのデザインという物、そう理解した。
デザインの根本的なスタートは、人が何かを認識すること、それならば何をもってもデザインという概念に結びつく。今までデザインという物は遠いどこかの世界のある一部の人間が騒いでいるものだと思っていたがそうなると考えを直さなければならなくなるだろう。
人工的に作られたもの=デザインされたもの
これからはもっと大切に物を見ていきたい。
Posted by ブクログ
UXに関する知識を得たい初学者におすすめの本です。
基本的かつ頻出な用語を丸覚えではなく、考え方や周辺知識も含めて学ぶことができます。
また平易な文章で書かれており、初心者に優しいです。ただし「第7章 実戦から理論へ」は、デザイン系の学校やデザイナー業務経験のない自分には難しく感じました。経験者でデザイン領域の課題を何となく認識してる方なら読めると思います。おそらく。
2014年発売とのことで、内容は最新ではありません。より最近の書籍と併せて学ぶといいと思います。
UXであれば
・UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論 / 藤井, 小城, 佐藤
・アフターデジタル2 UXと自由 / 藤井
Posted by ブクログ
『「人びとに新たな世界を提案している」のだと(ベルガンティ、2012)。私たちのほとんどは、彼らの提案なしには、本当に欲しいものすらわかっていないのかもしれません。』という謙虚な書きぶりは好感が持てる。『人間中心のデザインに周到に準備すると、どれも似たようなものになりやすいというジレンマをここで抱え込んでしまいます。』という指摘も。この書籍の良いところは、「認知心理学から見る」という視座でいるがその点だけにとどまらずに、デザインやその周辺に関係するトレンドについて紹介するとともに、その功罪について素直に述べている点である。専門家は自分の専門をふりかざし、それにより事実を歪めるケースもある。そういう意味ではバランスの良い視点を提供しているという点でも評価できる。