あらすじ
“人はどんなものに魅力を感じ、何に感動するのか”
“デザインのアイデアはどうやって生まれるのか”
“使いにくいデザインやありふれたデザインがなぜできてしまうのか”……
★「人間中心のデザイン」って何だろう? デザイン化された世界の現実と未来について、
「わかりやすさ」を追究する認知心理学者が考察します。
★D. A. ノーマン(『誰のためのデザイン?』)、R. ベルガンティ(『デザイン・ドリブン・イノベーション』)など、
著名な研究者の理論もやさしい言葉に置き換えて解説します。
★デザインの現場に立つクリエイター、売るためのデザインに頭を悩ますマーケッター、
そして「良いデザイン」を求めるすべての人におすすめします。
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Posted by ブクログ
『「人びとに新たな世界を提案している」のだと(ベルガンティ、2012)。私たちのほとんどは、彼らの提案なしには、本当に欲しいものすらわかっていないのかもしれません。』という謙虚な書きぶりは好感が持てる。『人間中心のデザインに周到に準備すると、どれも似たようなものになりやすいというジレンマをここで抱え込んでしまいます。』という指摘も。この書籍の良いところは、「認知心理学から見る」という視座でいるがその点だけにとどまらずに、デザインやその周辺に関係するトレンドについて紹介するとともに、その功罪について素直に述べている点である。専門家は自分の専門をふりかざし、それにより事実を歪めるケースもある。そういう意味ではバランスの良い視点を提供しているという点でも評価できる。