あらすじ
夫に浮気されて家を出たブリット=マリーは、さびれた田舎町で管理人の職に就く。片付いていないものが嫌いで融通が利かない彼女は住民たちと衝突しまくるが、なぜか子供たちのサッカーチームのコーチを務めることになって……!? スウェーデンのベストセラー!
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Posted by ブクログ
『おばあちゃんのごめんねリスト』を読んだ後だったので、ブリット=マリーという人の存在を知っていたからこその、ストーリー展開の予想や期待があったのだけど…
ワクワクして、ハラハラして、クスッとなって、ドキドキして、ウルウルきて…最後は予想とは違った!
最初は私なりにブリット=マリーにはこんな幸せをつかんでほしいという思いがあったけれど、ブリット=マリーの心情に触れていく中で、後半はブリット=マリーはどんな選択をするのだろう?と、そういう思いで読んでいた。
ブリット=マリーのお話を楽しみながら、人生や愛についてのたくさんの心に響く言葉があった。
「人生とは共同体。自分だけのことじゃない。」
「まったく新しい人生をはじめるには、もう遅すぎる。」など、そんなのは理由にならないし、大切な人たちは自分のことをちゃんと見ていて理解してくれていた。
えいっ!と、この選択をしたとして、その先はどうなるかなんてわからない。でも、応援してくれる人たちや、待っていてくれる人たちがいる。
ブリット=マリーはあるきっかけから、一歩を踏み出して自分の世界を広げた。自分で自分の人生を選んだ。
ブリット=マリーのステキな人生を、自分のことのように感じて楽しむことができた本だった。
私も、自分で〝選択〟してきて今がある。けど〝状況のなりゆき〟での今もあるかもしれない。
自分の人生。今から何を選択しようか。
フレドリック・バックマンの本、やっぱり面白くて好きだ。
Posted by ブクログ
夫の病気をきっかけに浮気されていたことを知って家をでたブリット=マリー。子供時代に姉を亡くしたことでどこか何かが壊れてしまったのだろうなという、掃除魔の変わった年配の女性で、孤独死をして近所に迷惑を掛けることをなにより恐れ、発見を早めるために人とかかわる仕事を見つけようとする。(仕事に来なければ誰かが不審に思って確かめにきてくれるだろう、ということ)
そんな彼女が仕事に就く為にやってきたのは、経済危機の影響を受けて仕事もないため人が減り、商店も縮小してほぼ何もないスウェーデンの小さな村。
色々なことを諦めてしまっている村人たちの中に、新しい住民として彼女が入り、お互いに影響し合うことで、何かが少し変わる。
ブリット=マリーのそのあまりの個性の強さや(登場人物みんなが強烈な個性の持ち主なのだけれど)周囲を振り回しても自分を貫くマイペースさが初めは面白かったのだが、その背景にあるものがわかってくるにつけ、彼女が愛おしくなっていった。
やっと自分の為に人生の一歩を踏み出した彼女の姿に、胸が温かくなった。
文章が簡潔で、妙に感傷的だったりすることもなかったので、たいへんに読みやすかった。