【感想・ネタバレ】恋せよ魂魄―僕僕先生―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

連れ去られた両親を救うために、一行を離れて長安へ向かった劉欣。彼を追う美少女仙人・僕僕と王弁はその旅の途中でタシという少女に出会う。不治の病と診断された彼女はなぜか、王弁の傍にいると症状が和らぐのだった。一方、劉欣の仙骨を狙う胡蝶の頭目は、ついに劉欣を追い詰め、最後の戦いを仕掛けようとするが。クライマックス目前! 大人気中華ファンタジー、出会いと別れの第九巻。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

改めて、仁木英之氏をとんでもない作家だと思い知った。こんなに深く歴史を追ったベース上でこんなに魅力的なキャラクターを作り出してファンタジーの要素とユーモラスを混ぜて仙人と周りの人々を描き出すなんて神技過ぎる。
劉欣が最期に王弁に己の仙骨を譲り渡すシーンが最初で最後に二人が真に心を通わせた場面だったのだろうか。恋せよ魂魄なんて軽いタイトルに似つかわしくない、どえらい旅の展開になってきた。貂も王方平も人間と仙人の違いはあれど中身は同じ、現状に満足できない事だ。
タシの生死についてデラクが放った一言「このご時世に死ぬ時期がわかってるって、どれほど幸せなことかわかる?」が突き刺さった。
もしも劉欣が司馬承禎の弟子になるルートがあったなら、また違った流れになっていたんだろうか。
いつかまた再読したい。

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2023年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

王弁のやれることがどんどん増える。
本人は増長することもなく、そのときにやりたいと感じたことを一生懸命にやっているだけなので感じが良い。

ここまでシリアスな場面でも登場人物(特に善人)の死はあまりなかったので、今回少し毛色が違うと言える。
特に劉劤の死は途中からフラグたってたとは言え、しんどいね。
はじめは先生と王弁の旅についてくるのを邪魔だと思っていたけど、いつの間にか主役級の活躍をするようになってしまっていたね。

デラクはFF9の女王の姿が脳内で描かれていたがそれほど違ってはいないはず。

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2021年06月27日

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