【感想・ネタバレ】天平の女帝 孝謙称徳―皇王の遺し文―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

奈良時代、二度の皇位についた偉大な女帝、孝謙称徳。彼女は生涯独身を貫き、民のため、国のため、平和な世のために、全力をつくした。大仏開眼供養、遣唐使の派遣。逆臣たちの内乱を抑え、僧道鏡を重用し、九州の民・隼人を侍童として置いた――女帝の突然の死と遺詔の行方、秘められた愛の謎を追い、一人の人間として、そして女性としての人生を求めた女帝の真の姿を描く、感動の歴史小説。(解説・島内景二)

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Posted by ブクログ

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女性天皇がどれほど良い治世を治めていても、死後に貶められるという怖さと史実の限界を思い知る。やはり小説はノンフィクションよりフィクションの方が安心して読める。

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2019年09月10日

Posted by ブクログ

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女帝に仕える高級女官、和気広虫の目線で物語が語られる珍しい形態。
主人公である孝謙天皇(称徳天皇)は死語である。

この時代の話は初めてなので新鮮。

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2020年07月04日

Posted by ブクログ

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再読。歴史は勝者によって書き残される。という視点からの裏物語。「男も女もなく、力を合わせ、生きるべきだ」という女帝の最後の詔は、千年後にはかなえられたのか、二千年後には実現できるのか。やはり闇に葬られたままなのか。「今度生まれ変わるなら、やはり女に生まれたい。そのときこの世は、きっと、もっと生きやすくなっていることであろうから。」という女帝の願いの純粋さに泣ける。解説の『源氏物語』への重ねが興味深かった。

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2018年09月13日

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