【感想・ネタバレ】悪しき狼のレビュー

あらすじ

マイン川で少女の死体が発見された。司法解剖の結果、年齢は14歳から16歳、長期間にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。だが不可解なことに、少女は淡水ではなく塩素水で溺れていた。おぞましい犯罪に、刑事たちは必死の捜査をはじめるが、二週間たっても少女の身元が判明しない。さらに新たな殺人未遂事件が発生し、捜査は混迷を深めていく。少しずつ明らかになる、警察関係者の想像を絶する凶悪犯罪の全貌。刑事オリヴァーとピアにかつてない危機が迫る! 〈ドイツミステリの女王〉による大人気警察小説シリーズ第6弾。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回の事件は、いつにも増して読み進めるのが辛かった。
児童虐待。性暴力。
何度も辛くて本を置き、続きが気になって再び手に取った。

前作とは違って、オリヴァーは悩みを乗り越えたようだけれど、逆に帰って目立たなくなってしまった。
オリヴァーのチームというより、ピアのチームだ。

そしてこのシリーズは、社会の上辺にいる人たちの自己中心的な行動が犯罪を引き起こし、そして犯罪の影には必ず悪女が…というパターンになっている。
今回はその犯罪の影、必要だったかな?

今回の犯罪は根が深いもので、隠ぺいするためには手段を問わない犯罪グループが出てくる。
が、目を覆いたくなるようなおぞましい暴力をふるう割には、詰めが甘いというか、犯罪の証拠を握っている人物を殺そうとして殺し切れていないことを気にしていないというのが信じられない。
また、ヨーロッパを股にかけた人脈を誇る割に、実行部隊が少なすぎるよね。
そしてやつは今後も出てくるのかな?

0
2021年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オリヴァ―とピアシリーズの第6作。

異動を願い出るとか言っていたオリヴァーも、
ようやく私生活が落ち着いてきたようで、良かった。
とうとう実家の離れ、御者の家からも出られそうだし。
幼馴染のインカとの関係は、まだ一波乱ありそうだけど。
とはいえ、
鑑識課長クレーガーとピアのコンビが活躍して、主役の座を奪われそう。

ラストが、事件の解決というよりかは、
犯人たちへの復讐の銃弾と、うち一人の逃亡という結果に終わったのには、
残念、かつ少し失望した。

印象的だったのは、
罠にはめられた元弁護士が、
刑務所に送られ、職も家族も失いながら、
人生をあきらめず無実を証明するべく闘い続けたこと。

あとはSATのような特別出動コマンドが、
容疑者の家に突撃して、老婦人に催涙スプレーでやられたことかな。

0
2018年12月22日

「小説」ランキング