あらすじ
激変を続ける受験の世界。国公私立に海外進学、幾多の塾・予備校……親子の目の前に広がる選択肢は多様化の一方だ。いま勢いのある学校や塾は? 東大生の3人に1人が小学生でやっていたこととは? 受験に勝つ子の「3条件」とは? 東大医学部合格者の6割超が通った秘密結社のような塾がある……? 子供の受験・進学を考えるようになったら真っ先に読むべき入門書、誰も教えてくれない“新常識”が明かされる。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
最近の中学受験事情について。様々な話題が各章ごとに扱われており、どこから読んでもよいが、短くなる分浅い感じは否めずちょっと週刊誌的か。私立大学附属中学のコスパ、公立中高一貫校、インターナショナルスクール、大学入試改革など最近の話題についても触れられている。
・中学受験には、高校受験の準備期間がなくなることによって反抗期における抵抗や中だるみを経験できる環境を確保するという意味もある
進学校の評価としてよく東大合格者数が挙げられるが、これには隔年現象(現役生がたくさん合格すると次の年は浪人生の合格者が少なくなるので全体としては数が減る)と7年現象(合格者が多かった翌年の中学入試で人気化し、その入学生が卒業する年にはまた実績があがる)がある。
・全国の高校約5000のうち女子校は306(6.2%),男子校は109(2.2%)にすぎない。70年代には女子校が750.男子校が450あったので激減している。しかし東大合格者ランキングでみるとトップ20のうち男子校が14,女子校が2と圧倒的多数になる。イギリスや韓国、豪州などでもやはり別学のほうが共学よりも実績がよい。
男女の能力差というものは一人ひとりを見ると差がないのかもしれないが、集団としての行動は差がある(たとえば運動会は男子校はクラス対抗、女子校は学年対抗など)ように、歴史ある男子校・女子校ではそれぞれの性別に最適な教育法が自然と確立されているのかもしれない。