あらすじ
「お父さんが小学生のときはな……」父が息子に誇りたい、昭和46年のひと夏――小五の文弘は、祖父から町に不発弾が埋まっている話を聞く。様々な家庭の事情を抱えた仲間四人で、不発弾探しを始めるが。「家族の言い訳」シリーズをヒットさせた著者が描く、懐かしく爽やかな青春小説。
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Posted by ブクログ
夏休み、少年、ほのぼの
このジャンルで本を探してようやく見つけた一冊です。
物語が進むにつれて引き込まれ、子供の頃の懐かしいドキドキ感が味わうことができました。
夏に積読したい本です。
Posted by ブクログ
一人一人の登場人物の微妙な感情を繊細に表現していて、物語のなかに吸い込まれるように一気に読めた。また臨場感溢れる描写も素晴らしかった。
団地に住んでいたり、引っ越しを経験したり、中学受験をした私自身の小学生時代を考えると、恨みなく話せる友情、近隣の人たちとの距離の近さ、絆の強さを、羨ましいと思うほど、感動した。また、少年の時代と私の親世代が近いことから、親のことを見直したり、尊敬の心も感じ、話を聞いてみたいと思った。
ちょっと本の内容から逸脱するが、羨ましい美しい人間の絆を描いている当時を今の時代と比較してどうか、と考えた。今は、昔と同じような人間関係を保つのは難しいと思うし、人間関係が希薄化しているとも言われている。しかし、メールや、ツィッター、mixi、facebookなどのネット環境が充実し、海外の人とも時差なく連絡を取ることが出来る。だからこそ、新しい友情や人間関係を築くことが出来るはずだ。一人にかける時間やお金が減るが、浅く広く、軽いタッチで関係を作っていける。それが良いとも限らないが、失ったものを憂うのではなくて、新しい価値を探せばいいのかなと思う。
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著者あとがきにある通り森浩美版「スタンド・バイ・ミー」
だが、これは息子に聞かせる為の父の「スタンド・バイ・ミー」物語であり自分を励ます物語。
塾とゲームに明け暮れる小学生らしさの無い息子にあるべき少年の過ごし方を語りながらも反面味気ない今の生活に弱りかけた自分にカツを入れる。
語られる物語は幼馴染の小学5年生3人が都会からの転校生と一緒に過ごす昭和46年の夏の出来事。
4人それぞれ違った性格と家庭環境にあってお互いを認め合って思い合って、ある時は敵と闘いある時は家族に反抗する。
そんな彼らが戦時中に村に落ちた不発弾探しを計画、実行に移す。
安孫子素雄さん原作の映画「少年時代」を彷彿とさせる。
Posted by ブクログ
大阪に転勤が決まったお父さん
小学5年生の息子に子供時代の思い出を語る
夏休みの自由研究に不発弾
不発弾を・・・
子供時代の出来事がいろいろ語られます
懐かしさも感じられよかったです
Posted by ブクログ
「不発弾探し」を、通して一夏で成長していく姿がとても印象的。知らなかった友達の気持ち、親子気持ち、家毎に違う取り巻く環境。知ったことで言葉にできない感情に気づき、それらを持って大人になっていくんだね。今の世の中みたいに、人と関わりが薄い人間関係じゃ知り得ないものなんだろうな。
Posted by ブクログ
2019.3.12
よかった。
なるほど日本版スタンドバイミー。
本場のスタンドバイミーに比べてなんでダサいんだろう笑
そこがとても郷愁をそそられました。
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昭和を舞台に3人の幼馴染が学校のヒーローになろうと
不発弾を探そうと奮起する。スカした転校生と仲良くなったり
学年上の不良に絡まれたりと言った日常を織り交ぜながら
ストーリーは進む。
想像通りの展開だと思うし、特に派手な盛り上がりが
ある訳でもないが、
スタンドバイミーのような小説を描きたかった
と作者が言っている通り、懐かしさだけで十二分に楽しめると思う。
Posted by ブクログ
小学生男子4人のひと夏の冒険・友情物語。
前半は少し退屈したが、後半は引き込まれてラストまで一気に読めた。
子供のころの損得のない関係はいいなあと懐かしくなる。
昔も今もいろいろな立場、環境におかれている子供たち。それでも一生懸命たくましく生きている。昔も今も。
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なつかしい昭和のかおり・・・
幸せな子供時代を読ませてもらいました。
日常の冒険がなかなかできない今の小学生は少し損してるかな。
全員じゃないけど・・・。
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「夏を拾いに」森 浩美
青春小説。抜けるような空色。
昭和46年。小学生のガキンチョたちの、夏休みの鮮やかな思い出を綴る物語。
直球ド真ん中なストーリーが、悪くない。児童文学ですね。
1980年代生まれの僕らの世代には、共感できるところもあるし、もっとノスタルジックなところもあるし。
でも、大人視点の主人公(私)が自分の息子に対して思っている、「遊びかた」のジェネレーションギャップ的なものは、同様に感じますね。
かといって今、昔のようなやんちゃが出来る時代背景だと言うわけではなく…
その辺の結末のつけかたは、ちょっとありきたり過ぎたかなと。本文中でも主人公に語らせてるけどね。
作詞家、森浩美さん初の長編小説だそうです。
文章も読みやすいし、主人公含め情景の描写が上手だなあ。
かつて男子だった人なら、楽しめる一冊。☆3.5のくりあげ、(4)
Posted by ブクログ
受験に追いまくれる息子は夏休みも塾と家の往復で子供らしい時間を送る事が出来ずにいた。父がふと漏らした子供の頃の経験に興味を示す息子。父が語り始めたのは、夏休みに不発弾を探した冒険の夏だった。
僕は少年小説大好きなんで楽しんで読めました。
Posted by ブクログ
現代の父子関係を契機に、古き良き昭和の子供時代を思い出す父の話。ま、いいこともあったし呑気な時代だったのは事実だけど、ちーとあの頃礼賛過ぎかなぁ。ヒミツキチやら爆弾探しやら、いかにもな題材は甘酸っぱいけど、確かに。
Posted by ブクログ
「夏を拾いに」森浩美 読んだ。タイトルに惹かれて。昔は良かった節全開で俗世が辛くなりそうだったけど、確かに、怖い親父と、子供らしい子供がいる時代に戻ってしまえとも思う。
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夏!ということで手に取りました。
昭和の夏休み・・・という感じで、自分よりは年代が上だけど、いろいろなところで懐かしく思いました。
あの頃に戻りたいー。(´ー`)
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子どもが成長する夏の物語。
そんな夏が私にあっただろうか。この物語の子どもたちのように何かを求めて、成し遂げたことはなかったな、と今思う。
子を思う父の気持ちというものも垣間見れた。
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父親が小学生の息子に、自分が同世代だったころの冒険談を聞かせるわけだけど、その話自体は面白いのだけど、今どきの小学生はこんなに素直なのかなぁというのが感想でした。
Posted by ブクログ
昭和の少年を描いた作品です。
私とほぼ同世代。自転車が少年の宝物だった時代で、そういう所にかなりノスタルジーを感じます。
定番のように三人組です。主人公のブンちゃん(文弘)が知性派、つーやんが癒し系、雄ちゃんが肉体派という配置も定番です。ただこれに、東京育ちですかした知性派の高井君が加わって、分解しそうになるのが一寸ユニークなところです。
不発弾探しという子供の冒険を背景に、友情物語、いじめ(陰湿ではない)、淡い恋や親子の情などが描かれ、飽きる事無く楽しめます。
でも、何だか残りませんね。どこか"薄さ”を感じてしまいます。
まあ、読んでる時は面白いので、それはそれで良いのですが。
Posted by ブクログ
古き良き時代のいたずら坊主。
誰にでもある、ちょっと自慢したい思い出。
わくわくして、輝いているのは伝わってくるけど、変に教科書的すぎて、共感したり心を動かされたりはしなかった。