あらすじ
「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!! 著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。
発売以来、日本中に愛されているエッセイの名作!
さくらももこ先生の日常の出来事を描いたエッセイ。みなさまお馴染みのあのキャラクターたちが登場します。
「『こんなもの買わなきゃよかった』という物をすべて返品したら、総額いくら返ってくるであろうか」。これは作中で最も好きな一文です。「フッ」と笑ってしまう台詞ですが、浪費癖のある私にとっては気になるテーマ。みなさまはどのくらいの金額が返ってくるか知りたくはないですか?
「日々の生活が何だかつまらない…」と感じている方に、是非読んでいただきたいです。
作品の世界観に魅了され、日常を愛おしく感じること間違いなしです!
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Posted by ブクログ
文庫版では、本書に載っている話が「その後どうなったのか」書いてあるのが良かった。
「奇跡の水虫治療」では、本当にそんな方法で治ったの?と思うような治療法が書かれていたけど、その後再発したりしなかったのかな?
3万8千円も払って家族の反対を押し切って買った「睡眠学習枕」は、今でも実家に置いてあるんだろうか?
読みながら気になっていたことが、全部書いてあってすっきり。
他の二冊『たいのおかしら』『さるのこしかけ』も、ぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ
数多くの著名人が面白いと口にするエッセイで以前より気になっていた。最近に上白石萌音ちゃんお勧め書籍の一冊との紹介動画が決定打となり購入。
「読んでいると笑ってしまうので人がいる場所では読めない」というお勧めのされ方だったため、かなり笑いへのハードルが高くなってしまっていた。読み始めた頃は「あれ?私には面白いの感覚が異なる作品だったかも…」と少し沈む気持ちもありながらも、読み進めていく内にさくらももこさんの物の捉え方や表現の仕方にジワリジワリとハマっていき、メルヘン翁のエピソード当たりからはすっかりさくらももこワールドにハマっていた。ゲラゲラ笑うほどではないけども、喫茶店での読書中に一人で破顔してしまう威力を持つ作品だった。
エッセイそのものだけでなく、あとがきにも著者の想いや考え方をさらに深めたり拡げられていて、あとがきも楽しく読めた。
笑えるだけでなく、感情移入をして目が潤むエピソードも盛り込まれていた。結婚式を挙げる夫婦が減り、また私の年齢が上がるとともに結婚式に出席する機会も無くなったこともあり、著者の結婚式での父の心情に感情移入にしてしまい、想像するだけでジーンとした。
面白いエピソードの中にも、世には決して円満な家族だけでないことを著者自身の経験からも綴ってくれていて、家族だから当たり前のように愛し愛される関係でないこともある。そのことをありままに書いてくれていることにも救われる作品だった。
Posted by ブクログ
静岡県清水区出身のさくらももこのエッセイには、自分の知っている場所がでてきて、別の楽しみ方ができてお得です。
エピソードも強いし、さくらももこのユーモアセンスと語彙力で声に出して笑ってしまいました。
さくらももこの実家が八百屋で、穂波さんの家が不動産でお金持ちだったりして、ちびまる子ちゃんの世界とはまた違う部分があったり、まるちゃんの小学生以降の話と考えて読めたりしていろんな楽しみ方ができるいいエッセイでした。
Posted by ブクログ
<備忘録・ネタバレあり>
ふとした言い回しが可笑しくて、随所でクスりと笑える。
学生時代や日常の出来事を、よくもこんな事細かに覚えているなぁと感心する。
祖父友蔵が死んだときのことをかいた『メルヘン翁』は、不謹慎極まりないのに悪気なく悪意なく愉快で、さくらももこの手腕というかんじがする。
“ズルくてイジワルで怠け者で、嫁イビリはするし、母も自分も姉も散々な目に遭った”という祖父の死を笑いに変換できるのは、心が憎しみに支配されていないからだなぁと思う。事実を受け取るだけで、感情がシンプルなところがとても魅力に感じる。
『その後の話』でも「私や姉や母に対して愛情がなかったことは事実である。だから、当然私達も爺さんに対して何の思い入れもなかった」と書かれている。憎むではなく「思い入れがない」というところに、この人の良さが詰まっている感じがした。
また母も面白い。『恐怖との直面』では露出狂にあった娘に、「今お母さん思いついたんだけど、あんた、警察と直通のベルを作ってもらいなさい(さくら:そんなもん、国家の重要人物でない限り無理である)」「物干し場の入り口に大穴を掘る」「でかいサボテンを植え込む」等バカボンのパパ並みのひらめきを一日中電話で伝授し、挙句の果てに父のパンツを送ってきた。
娘は娘でタイで命の危険を感じ親孝行していなかったことを悔やみ、ニューヨークでの危機でまた悔やみ「危機が迫らなくては親孝行を思い出せない自分が情けない」という。面白い親子だ。
夢見る思春期時代、2年間に及び書き綴った日記(ポエム調・カラーイラスト付き)に対し現在の自分が盛大にツッコミつづける『乙女のバカ心』も秀逸だった。
日記「あなたの瞳の色と同じ色の絵の具を見つけました」
さくら「イラストはマリンブルーの絵の具が描かれている。何人に恋していたのであろうか」
日記「私はあなたのこと一生忘れません」←全文書きたい。文体自体がウケる
さくら「現在の私には”あれ以来お会いしていないあなた”の記憶なんてない。一生の私の事まで語られちゃ、未来の私も困惑する」
公開できないものが9割を占める中で数点のポエムを披露していただき、まさにそのような時期があった自分も「同じような人がいる…」と大変救われた。
『巻末お楽しみ対談』もさくらももことヒロシの良さがよくわかって興味深かった。
元々の冷めた気質もあるだろうが、母からの日々の罵倒により、自分に過度な期待をせず諦めがいいことや、気のいいヒロシを見て育ったことがこういう人格を形成したのかなぁと感じた。
(子供の頃からドライだったのか?という問いに)
「ワーイなんて素直に喜んだりする子供っているじゃないですか。そういう子を見ると、自分もまだこんなにちっちゃい子のくせして「あの子たちほんと、子供らしくていいな」って思っていたんですよ(笑)。お遊戯会とかするでしょ。あんなの、本当に馬鹿らしくてやりたくなかったですから。」
(反省した経験は?という問いに)
「ないですねぇ。だって私、怒られるようなことをしていないじゃないですか。万引きをしたとか、家庭内暴力で家のものを壊したりとか、人にケガさせたりとか…。そういうふうに人に迷惑をかけたのなら、怒られてもしかたないと思うし、反省もしますけど、そういうことは一切していませんから、怒られる筋合いのもんじゃないと子供の頃から思ってました。授業中に居眠りをしてたって、人に迷惑をかけていないし…」
(いい生徒と比べなかったのか?という問いに)
「別だと思っていました。でも「ああ、偉いな、あの子たち」とは思っていましたけど、自分と比較することはありませんでした(笑)。なったら怒られないだろうなとは思いましたけど、そういう子になろうなんて気は、さらさらありませんでしたから。」
(ヒロシについて)
「聞き流し態勢がよく整っているんですね。最初は馬鹿じゃないかと思ったんですけど、でも私もやっぱりヒロシをずうっと見続けていて、すっごくえらいなって気づきました。私なんかの十倍もお母さんに文句を言われ続けているのに「うん、そうか」っていうだけですから。いつも」
「お母さんにめちゃくちゃ言われて腹立たないの?って。そしたらこういったんです。「おかあがああやって文句を言っているうちは元気な証拠だから…」って、それだけなんです。その時、(ああ、ヒロシっていいな)って。私が離婚する時だって、「いろいろ、ごめんね」って言ったら、「ああ、別にいいよ。お前が考えたことで、俺が何か言うことじゃないから。お前の気持ちはすごくわかっていたから」って。思わずジーンとしちゃいました。」
(ちびまる子の作風について)
「私の場合は、お母さんから、いつも「あんたは馬鹿だ、馬鹿だ」と言われ続けてきてますから、その視点から他の人を観察すると、「私も馬鹿だけど、あんたの方が私より馬鹿じゃん」というふうに見える強みがありますね。それに、うちの家族の絶妙のバランス…」
Posted by ブクログ
ちびまる子ちゃんの作者のデフォルメされていないよりリアルな生活で綴られたエッセイ。おじいしちゃんの白装束を手拭いで顔を括ってるから翁と言ったり、鈴虫を飼っていて水槽の中で繁殖した時に数を計算したり、トタリンでも歌えればモデルとか、合宿のおにぎりに虫がいて食べるの先輩に遠慮されて食べるハメになったとか、OLの時面白い枠だったとか結婚を決めた相手と別れそうになったとき、近くのサラリーマンがしょんべんに行って参りますって言って笑ってしまって無くなったとか、すごい周りを観察しているし、少し冷たい目線で世の中見ていてそれが独自になっていて本当にまるちゃんとして生きてきた人なんだなと思う。最後の対談は少しいらないのではないかって思った