あらすじ
過去のトラウマから、自分がマイノリティだということを隠して生きてきたカナ。
誰にも打ち明けず、ひとり抱え込んでいたが、友人に連れられ参加した大学の合コンで女の子サイドに混ざってやってきたのは、自身がゲイだと平然と打ち明けるケーゴ。
印象は最悪、相容れないふたり。
出会い、交わり、対峙してはじめて気づく感情。
不器用で臆病なふたりの、止まっていた時が動き始める。
もどかしくて切ない、傷を抱えた恋人未満な男子たちの等身大の恋物語。
心と身体が交わり、孤独を解く――
扇情的な言葉で紡ぐ、久喜わかめデビューコミックス
「でも、隣にいてくれるんでしょ?」
どうしようもない自分を過去に隠して、逃げて、諦めた。
そう簡単には、変われない――。
★単行本カバー下画像収録★
【電子限定で描き下ろしの4ページ漫画が収録されています。】
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繊細
初めての作家さんでした。初コミックと書いていたので当たり前かと思いつつ。
初コミックにしては素晴らしいです。絵は荒いところもあるのですが、感情面で繊細でした。
マイノリティで有ることに悩む二人。「腐女子で萌え」なんて言葉では表せないくらいリアルなら苦難や苦労があるだろうこと、そういった気持ちの揺らぎなどが繊細に描かれています。ただの苦悩だけではなく、あくまで主観ですが今までのBLの苦悩よりも心に刺さりました。
面白かったです。
お互いに過去があって、正反対のふたりだったのがパートナーへなっていくのが素敵でした。白いチューリップを使ったり言葉が綺麗だったりでとても良かったです。
ふたりが自分の心の内を話すシーンはとても綺麗でした。
ハマりませんでした。
始まりがきちんとした同意なしというのは地雷です。クローズドしている子の事を脅す様な態度も嫌い。相手の事を考えず自分本位の振る舞いには嫌悪すら感じました。流されやすくすぐに部屋に上がる受けも嫌だな。こんな状態で傷の舐め合いをしてもうまくいかないと思う。