【感想・ネタバレ】六つの航跡 下のレビュー

あらすじ

地球を離れ、新天地をめざす恒星間移民船内で起こった惨劇。もし再び殺されれば、二度とクローン再生できない完全な死となってしまう。しかし真相究明の手がかりとなる記録も記憶も、すべて消されてしまっている……。全員が訳ありの過去を抱える乗組員たちは、互いに疑心暗鬼に陥りつつも、協力を余儀なくされる。やがて彼らの過去から、クローン医学や記憶移植を利用した生命延長技術をめぐる、数世紀にわたる人間とクローンの対立の歴史が浮かびあがり……。船内の状況が緊迫する中、彼らは真相を突き止め、自らを窮地から救い出せるのか?/解説=渡邊利道

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

6人の乗員とAIのイアンの過去が明らかになっていく。自分たちの全世代のクローンを殺害した犯人捜しをするのだが、恒星間宇宙船の中の出来事なので、完全なクローズドサークルかと思う。ただそこはSFの自由度というか想像されたテクノロジーのおかげで厳密なクローズドサークルにはしてもらえない。事件の真相が徐々に明らかになっていくストーリーテリングの巧みさがあり、やはりミステリというよりはきっちりとしたSFというジャンルの中でエンタメを感じられる。一時はクローンを作成できない状況に陥ったが、解決方法が想像の斜め上で面白い。上下巻合わせてずっとドキドキしながら読み終えた。続編があっても面白そうだ。

0
2020年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何故自分たちは殺されたのか。それを探索する乗組員たち。そして誰かが犯人なのだ。読んでいて誰が犯人かという緊張と、クローンと人間の間の葛藤が感じられる。六人の乗務員全員が訳ありの過去を持っている。クローンだったので百年以上の人生を生きてきたので、さまざまな経験とスキルを持っている。船内では各自の過去を明かすことはご法度。疑心暗鬼にかられる乗務員たち。面白かった!クローン技術が進むとこのようなことも可能か?ただ、心と体の二元論は否定されているけどね。

0
2019年07月20日

「SF・ファンタジー」ランキング