【感想・ネタバレ】六つの航跡 下のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

6人の乗員とAIのイアンの過去が明らかになっていく。自分たちの全世代のクローンを殺害した犯人捜しをするのだが、恒星間宇宙船の中の出来事なので、完全なクローズドサークルかと思う。ただそこはSFの自由度というか想像されたテクノロジーのおかげで厳密なクローズドサークルにはしてもらえない。事件の真相が徐々に明らかになっていくストーリーテリングの巧みさがあり、やはりミステリというよりはきっちりとしたSFというジャンルの中でエンタメを感じられる。一時はクローンを作成できない状況に陥ったが、解決方法が想像の斜め上で面白い。上下巻合わせてずっとドキドキしながら読み終えた。続編があっても面白そうだ。

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2020年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何故自分たちは殺されたのか。それを探索する乗組員たち。そして誰かが犯人なのだ。読んでいて誰が犯人かという緊張と、クローンと人間の間の葛藤が感じられる。六人の乗務員全員が訳ありの過去を持っている。クローンだったので百年以上の人生を生きてきたので、さまざまな経験とスキルを持っている。船内では各自の過去を明かすことはご法度。疑心暗鬼にかられる乗務員たち。面白かった!クローン技術が進むとこのようなことも可能か?ただ、心と体の二元論は否定されているけどね。

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2019年07月20日

Posted by ブクログ

地味に見えて、
ダイナミックな展開が待っている傑作

宇宙船の中でクローンとして目覚め、他のクローンも殺された状態で目覚めた六人。記憶がなく、宇宙船のAIや機器も制御不能、クローン再生も不可能なSF要素全開の中で本格ミステリーが展開する。

海外ドラマの「LOST」で登場人物が過去を思い出す場面の様に、この本も登場人物が過去にどんなことをして今宇宙船にいるのかが描かれながら点と点がつながっていく。

誰が?どうやって?何故?
(全員記憶なし)で引っ張ってくのですが、クローンが普及した世界で起こる犯罪や思想の対立の背景も描かれてなかなか濃い。

毎回クローンやゾンビとか、冒険小説の脇役で適当に殺されてしまう人々とか「死の重み」をどう描くかが読むとき気になってしまうのだが、死の形が変わり、感じ方も変わってる事や、謎に夢中になってたせいかそんなに気になる要素もなく面白いまま読み終えた。

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2019年01月22日

Posted by ブクログ

クローン技術が定着した先
AI技術が進歩した先

これまでの物語に描かれたクローンは、「兵士」としてや「臓器スペア」としてなど、「本人」ではなかった。

「マインドハッキング」と「クローン再生」で、治すより殺して再生した方が早い世界。
こぞって自らクローン化を望む世界。
生命とは何か、意識や感情とは何か、
生命や意識をプログラムが可能となった世界では、切実な問題となる。

役者も舞台も少ない中、それぞれのエピソードが語られていく……。
ひとりひとりの過去が少しずつ交わっていくにつれ、ミステリ小説のように謎が明らかにされる……。

ちょっと面白いSFでした。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

乗組員たちの過去がハッキリしてくると敵対関係が明らかになる。それでも誰が自分たちを殺したのかが分からない。
宇宙船というクローズドサークル。さらにクローン、そのためのマインドマップなどのSF要素がストーリーを面白くしている。
最後はドタバタした感じではあるが、綺麗に纏められている。

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2019年01月23日

Posted by ブクログ

遺伝子をちょびっと改竄して3Dプリンターでクローンを出力、記憶を移植してビョーキなんぞ発症しない若い健康体を手に入れたい!

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2018年12月08日

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