あらすじ
正しい姿勢、正中線、丹田、etc.... 自分の身体の正解を、外に求めてばかりいませんか? 外の知識を無理失理自分に当てはめても、本当に自分のものにするのは難しいものです。 スポーツ、武道、ダンス、日常、本当に自律した、自分の身体が好きになれる「正解」は全部、あなたのなかにあります。 この本ではそんな方法を紹介しています。
ロルファー・能楽師 安田登氏のコメント
「一読するとからだが変わる、世界も変わる」――
身体感覚とか身体意識とか、よく言われているけど、じゃあ、それって本当は何なんだ、具体的にどうするんだ。ちゃんと書いてある本はほとんどない。が、この本はすごい。なるほど! こんなアプローチがあったのかと驚かされる。やられた!って感じです。
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Posted by ブクログ
チェック項目16箇所。身体のホームポジション……「身体の外側にある情報を、身体の内側で柔軟に受けとり、自然な動きとして反応できる身体の状態」、本書ではみなさん自身の「ホームポジション」をご自分で見つけるための方法をご紹介していきます。。ロルフィング(アメリカ生まれのボディーワーク)……自分の身体を「誰か何とかしてください!」という状態から、「自分で何とかできそうだ」と意識を変えてくれた。自由な身体になるために、専門的な技術や知識は必要ありません、ただ感覚器官を意識して使う「意図」を持てば良いのです、本書にはそのための具体的なアイデアがたくさん盛り込まれています。身体とうまく付き合うための第一の基本は、自分の身体を意識することです、楽で自由な身体でいるためには、ただあるがままの自分の身体の状態を「みよう」と意図することが大切だということです。「今、自分の背骨はどんな風になっていますか?」という問いを自分の身体に投げかけて、答えがくるのを待ってみて下さい、ちょっと不思議に感じるかもしれませんが、今までの「身体はコントロールするもの」という枠組みから一歩出て、新しい身体との関係を作ることが、ホームポジションへ至るための第一歩なのです。耳からダイレクトに繋がる胸鎖乳突筋は、首を左右に回す最も重要な筋肉です、つまりこの筋肉が固まってしまうと、「ノー」と首を振る動きができなくなってしまうのです。耳は単に情報が通過する入り口に過ぎないので、開いているだけで良かったのです、本当にエネルギーを使うのは情報処理の方なのに、耳で頑張りすぎて「聴覚野」までエネルギーがまわってなかったのです。姿勢は視覚、内耳感覚、筋感覚の3つの要素でバランスをとりながら制御されています、現代の私達の生活では極端な視覚優位になっているので、目を閉じて、音を聞くこと自体がホームポジションへ至るための助けとなります。先頭を走るより前の人についていくのが楽なのは、風圧を避けるという点もありますが、すぐ目の前に視線を定める対象物があるからなのです。「ホームポジション」とは「自分の身体で判断してその通り行動できる状態を」であるともいえるでしょう。迷いがあるから行動にもスムースに移れません、自分で選んだ道なのに、なんだか進む気がしないということがあるかもしれません、ではどうすればよいか? 身体に聞けばよいのです、「身体は正直」といいますが、それは本当です。身体は自分が心地よいかどうかという判断基準で選ぶので、選んだことに対しては素直な身体ですぐ行動へ移せます、こんなストレスフリーで物事がスムースに進む生活をしてみませんか?