【感想・ネタバレ】兄弟の血―熊と踊れII 下のレビュー

あらすじ

ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた「史上最大の強盗」は最終段階に突入する。一方ブロンクス警部も、戦いを終わらせるために警官としての領域の限界へと突き進む……暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛られた兄と弟の物語は前人未到の終着点へ! 読むものを圧倒する北欧犯罪サーガ巨篇、ここに完結。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作から数年後。レオが出所したところから始まる。前作同様に犯罪のにおいに満ちていてその世界観に圧倒される。レオの描く犯罪計画と巻き込まれていく弟たち。兄弟としての形。少年時代にあった絆と今の関係。レオから2人の弟への想いと、弟たちからのレオへの想いのズレ。犯罪計画やそれを追う刑事ヨンの背景もよく、ヨンとレオの犯罪で結びつき、犯罪によって大切なものを失っていくその姿はたくさんの感情がつきまとう。兄弟を求め、拒絶しながら生きていく家族、兄弟の絆の物語。

0
2018年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも解説に共感しすぎてしまうから、読む前にさらっと感想を。

創作って知ってるから割と心中穏やかなまま読めたが、結末…うーん…せつない…
大切にしたいものは2組ともに兄弟(片方は母も含むが)、そして暴力を防ぎたい側と使うことに抵抗のないもの。
ただ結末は大きく違い…
切ない。最初に強盗に手を染めた理由が個人的にはなんとも否定し切れないが故にさらに…
きっと読み返すことはないと思うが、久々に読んだ犯罪小説、暴力についてかなり考えさせられた。

0
2024年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より)

再び一獲千金を狙うレオ、
利用される父親、協力しない弟たち。

途中で少し客観的になれた。
多分、それはヨン警部が暴走しはじめたからだと思う。
ということは、私が肩入れしていたのは、
ヨン警部だったのだろうか。

こちらの作品は小説だそうだ。
そして、最初から二作書くことは決まっていた、とも。
しかし、もしこの「兄弟の血」を読まなければならないとしたら、
「熊と踊れ」を勧めるのを躊躇せざるをえない。

結末が気に入らないとか、
話がつまらないとか、そういうことではないのだが。

さらなる続編はあるのだろうか。
ヨン警部の不正に気が付いたエリサ警部補に
追及をさせてみたい気がする。
そして、もしこの次があるのならば、
レオを安らかに眠らせてやってほしい。

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2019年03月15日

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