【感想・ネタバレ】ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密のレビュー

あらすじ

「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような、大人だったらしない「間違い」をするのだろう? ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは、私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり。言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは、ちいさい言語学者なのだ。かつてのあなたや私もそうだったように。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どこで知ったか忘れたが、なんかずっと追い求めていた本、普通にジュンク堂で売ってた。
子どもが言語を学んでいく間に、どういう仕組で変わったルールを学んでいくか、そして間違いに気づいていくかなどを通して、言語の複雑さをこっちも学べる。言葉、奥が深ぇ〜。

食べかけのヨーグルトの入った器を親に差し出して、言ったことばが「あつまれ」など、途中に出てくる子供の言い間違い、覚え間違いがかわいい。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろい!読めば読むほど、いま自分が日本語を駆使できていることが不思議に思えてくる。
英語圏の子どもも、私が英語を勉強してたときやっちゃった文法の間違いをするっていうのが新鮮な驚きだった。

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2022年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の当たり前に使っている言葉、それを自在に扱えるようになるまでにどういう旅路があるのか知ることができる1冊。

犬でも猫でも車でも「わんわん」と呼んでしまう最初の状態「過剰な一般化」からの修正をどのように進めていくのか、ちいさい言語学者がトライアンドエラーで進めていく姿はとても可愛く、時にはっとさせられる。

子供が言葉を覚えていく過程で、大人は下手に口出しをしなくても子供は自分で探求して正しい言葉遣いを身に付けていくことができる、という話は知れてよかった。

あと印象に残っているのは、「っ」 をどうやって発音するのか外国人に聞いた結果
「次の音のスタンバイをしながら、1拍おいている」という回答をしていた点
難易度が高いことを無意識にしていることに気付かされた。

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者が自分で書いている通り、確かにお母さんの親バカではあるのだけれど不思議とひいてしまう感じはない。著者のご子息Kちゃんの発言が普遍的に申し分なくかわいいのと、中身が十分に学問的で興味深いからかもしれない。
確かに子供って「かにに刺される」「死む」っていうなあと。こういうことだったのか!!と膝を打つ
タイトルを「ちいさな」ではなく「ちいさい」としたことでダブルミーニングになっているのもおもしろい。(ひねりすぎててあまり中身と合っていないのだが・・・)
コミカルな挿絵もかわいい。

P3 「は」にテンテンつけたらなんていう? 実はここで急に「うーんわかんない」っていう子供が結構いるんです。あるいはなぜかgaってこたえてみたり、haを力みながら出したような音、中には「a」と答える子供もいるらしいとか。【中略】感動の理由は、大人より子供のほうが、言葉で使われる音を客観的に整理できている、と思ったからでしょう。(濁音は無声音の有声化のはずがはーばだけがそうでない。字をマスターする前だから気づく)様々な珍回答は、大人が見逃している、言語音の背後にある一貫したシステムや法則性について私たちにむしろ多くのことを教えてくれるのです。

P34 「死む」「死まない」死の活用形 ナ行の五段活用というのはじつは現代の日本語(少なくとも標準語)では「死ぬ」ただひとつなのです。(関西方言ではもう一つ「去ぬ」がある)マ行動詞であれナ行動詞であれ、飲んだ、読んだ、死んだ、とたまたま形が共通しているので、子供は、普段多く触れているマ行動詞の活用形を死ぬというナ行動詞にも当てはめているのだと推測できます。【中略】実際に聞いたことがない表現も、その性質を類推し、その時点で身に着けた規則を適用することによって、使える表現を自力で何倍にも増やしていることがわかります。その過程で起こる間違った規則の使いかたを「過剰一般化」と言います。(⇔過剰縮小化 例:おでん=チビ太のおでん的なものだけだと思っている)

P43 確かに言えることはやはり、子供のことばの発達は「大人を手本」では説明できないということです。(自分で見出した規則を使ってみたい)

P68 2歳児Yちゃんが「ぬいぐるみのいぬ」と区別して「生きているほんもののいぬ」といういみで「にんげんのいぬ」と言ったというのです。この子にとって「人間」という単語には「生き物」という成分はリスト入りしているけど、他の動物と区別するための成分はまだそのリストに入っていないのですね。それでもその「人間」を「いぬ」と組み合わせることによって、「いぬ」の中で「ここでは生き物としての犬です」という意味をより詳しく制限できる技を身に着けていることがうかがえます。

P81 間接的な表現を子供は何歳ごろから理解できるのか、という問いに関しては、多くの言語で昔からたくさんの調査がなされてきましたが、概ね7歳ごろになると大人と同じような理解ができる子が多くなると言われています。

P85 大人は尺度推移を了解しているために「100円と言ったなら200円はない」「少しと言ったからにはたくさんはない」「何人かというなら全員ではない」ことを読み取るのです。

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2021年07月05日

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