あらすじ
大人気異世界ゲームファンタジー。勘違い転生者の主人公がついに「ここはゲームではなく異世界だ」と知ってしまう。周囲の環境が激変する第4弾、お見逃しなく!
イストピアがゲームではなく異世界だと気づいたケイオスは、仲間たちを見捨てることができず、イストピアへ再び足を踏み入れた。
そして吸血鬼の陰謀を暴いて人間同士の戦争を回避し、コミューン連合国の危機を救ったケイオスは英雄として一躍有名になってしまう。
当の本人は仲間のおかげで戦争が回避されたと思っているので自分が周囲から英雄視されることに戸惑いを覚えていた。
しかし有名になった彼の存在を周囲は放っておくことはできない。
ヴァイクセル帝国の皇帝が、コミューンの貴族が彼を利用しようと動き出す。
吸血鬼の残党を討伐するため挙兵するロズリーヌは、ケイオスがこれ以上功績を立てることを危険だと判断し、彼を自分の下から一時的に遠ざけた。
ケイオスは吸血鬼の残党が討伐されるまでの間、コーネリアの故郷であるエルフの集落に身を隠すことになる。
すると、その集落近くに突如として正体不明の巨大なドラゴンが飛来する―――。
浮世 草子(ウキセクサコ):大阪府在住。本作でデビュー。
植田 亮(ウエダリョウ):イラストレーター。ライトノベルやゲームの原画を多く手掛ける。
主なライトノベル作品に「さよならピアノソナタ」「竜峰の麓に僕らは住んでいます」(ヒーロー文庫)など。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とうとう気づいてしまったんだね,事実に.
そう,ここはVRゲームじゃなくて異世界なんだよ.
というわけで
なんだかんだで殺すことにビビっちゃった少年は
相手を麻痺させる魔法を使い
仲間にとどめを刺させるように.
自分の手を汚すことを嫌がってんじゃねぇよ.
ってかゲームだと思ってた時に殺戮しまくってんじゃんか.
まったく,ナニを今更….
で,ゲームじゃなくて異世界だと判明したわけですが
転職システムがゲームと同じなのはおかしくね?
なんで祭壇にアイテムを供えるとクラスアップできるの?
そんな秘密にちょっとだけ迫ります.
あとアレだ,
「ケイオスさんに育てられたヒューマンは急成長できる」
これ重要ですよ.
ちょろっと何人か鍛えてしまえば戦争で勝てますよ.
「ふはははは,圧倒的ではないか我軍は!」的な.
次回,裏でチョロチョロしてた輩が出てくるのでしょうか.
Posted by ブクログ
前巻でトリップ先の異世界が仮想ゲームではなく実際のファンタジー異世界であることに気付いてから、今巻はエルフの里と対ゴーレムの話。年若い政治的に未熟な王女、欲もなく志もないゲームの知識があるだけのチート系主人公、思春期に目覚めたばかりの恋心を制御できないヒロイン、主人公にただついてくために作られたかのようなパーティーメンバーと、全体的に深みのある人物がいない。このシリーズの肝であった「ゲームだと思って爆裂能力を炸裂させる主人公と、そんな彼を見て英雄と恐れ敬う住人」という構図が崩れ、ただの異世界トリップものに成り下がった。特に主人公に魅力を感じないし、ヒロインも恋心を抑えるところがなく全開で、深みを感じない。作者の力量不足なのか?