【感想・ネタバレ】小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育てのレビュー

あらすじ

発売前から、マスコミ各社より取材殺到!

小児科医36年間の経験に基づく、
納得の子育て論ついに登場!


持って生まれた才能は、
いつか必ず花開く。

どの子どもも、親から受け継いだ
素晴らしい素質を持っています。
親がすべきことは、その才能が花開くのを
温かく見守ることだけです。


子どもの個性は顔立ちと同じ。
親から受け継いでいます。

・「トンビがタカを生む」はありえません。
・男の子はママ似、女の子はパパ似。と言われますが、
医学的な根拠はありません。
・背の高さは親に似ます。男の子の場合、
父親の身長+母親の身長に13cmを足して2で割った数字が目安。
プラスマイナス9cmのゆとりもあります。
・お酒に強い弱い、は、親の体質がそのまま伝わります。
・運動が苦手、体育ぎらい。
親の特性がこんなところにも出ます。

子育ての悩み、全部解消!
ぼくがいつもおかあさんたちに伝えていること
・母乳が出なければミルクでOK。
・育児に疲れたらまわりにSOSを。
・習い事は長続きしなくてもいい。
・子育てに手遅れはない。
・点滅する才能のシグナルを見逃さない。
・食べ物で頭がよくなることはない。
・不登校の子どもに必要なのは休息。

■自身がロールモデル■

4歳のときに父を脳腫瘍で亡くし、母子家庭で育つ。
脳腫瘍の原因は勉強のしすぎと思い込んでいた母から
「勉強はするな」と言われつつ医学部に進学。
体育が苦手だったが、50歳でマラソンをはじめ、58歳で3時間7分を記録。
努力の賜物ではなく、遅咲き遺伝子のおかげと思っている。
別名“日本一足の速い小児科教授”。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

複数の子育ての専門家さんから推薦されていた本書。親はでっかく構えておおらかに。子どもがどんなことするかに興味をもって、楽しんで子育てできれば、子どもはハッピーなんだと理解しました。人と比べず、子どもに求めすぎず、ですね。自分は英語ができなくて苦労したから、子どもには小さいうちから習わせようみたいな、自分ができなかったからという理由で子どもにやらせようとしているなら、自分が英語習いに行ったり、スポーツ始めたりしなさいってのは、ほんとそうだなと。自分が苦手なことは、子どもも遺伝的に得意でない可能性があり、苦痛を強いてしまう。子どもがとにかく、生きてていいんだ、生まれてきてよかったんだと思えるように、いっぱい可愛がろう!
最後の方の、高橋先生が出会った病気のお子さんたちのお話はほんと泣けた。子どもって親を幸せにするために生まれてくるんだな。子どもに負けないように、いっぱい幸せをあげないと!!

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

優しく語りかけてくるような文調で読むだけでカウンセリングを受けているような気持ちになれた。
著者の人となりが出ているんだろうなぁ。

トンビが鷹を産むことはなく、人は遺伝子の力で人生を歩むという話には納得できた。
日本人の9割が知らない遺伝の真実という本でも、人の性格や身体的特徴など遺伝子によってある程度決まっている要素があると記されていたので、信憑性は高い。
大々的に言われていない(いえないのだろう)けど、遺伝子の力はかなり強いのだろうと思った。
遺伝子から病気のかかりやすさなど調べる技術もあるため、子供が大きくなったら調べてみようと思った。

YouTubeのPIVOTの教育系の動画でも、教育系のスペシャリストが早期教育ではなく自己肯定感や非認知能力を育てることが大切だと話していた。
この著者が主張する共感力、意思決定力、自己肯定感の重要性にも納得感があった。

子供の幸せのためにはまずは親がハッピーな状態でいないといけないなぁと改めて感じた。
4月から職場に復帰するが、子育てだけではなく、趣味も仕事も楽しんで笑顔で過ごそうと思った。

英語が話せない親が子供に英語を習わせるくらいならまずは親である自分自身が英語の勉強をするのはどうかという提言はナイスだと思った笑
何か教育するにしても親子で一緒に学べるものだと楽しそうよね。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子育てがいざ始まると、どうしても「子どもには最良のものを」と考えてしまう。あれこれ不安に思うときは一読するとよさそう。

親が先回りして子どもに習い事など早期教育をさせようとしてもすぐにその差は埋まる、遺伝子の力は強く「トンビは鷹をうまない」ということを自身の経験も踏まえて述べられている。著者は、「生まれてたわが子の底力を信じて、成長していく姿を楽しみに見守ること。たったそれだけでいいのです」と言う。

自身の経験や診察にあたってきた子どもの傾向をもとに話されているが、統計データがあるわけではないので、データでものを見たい人には少し疑問が残る内容ではあるかもしれない。

ただ、苦手なものを無理にさせても意味がないどころか、劣等感を味わわせて自信喪失につながりかねないので、本人のやる気を尊重、というお話は納得できた。本文にあるように、「楽しみを感じられるなにか」を一緒に見つけてあげたいと思う。

身につまされる想いがするのは、「はやく!」とこちらの予定に合わないことにいら立ってしまい、つい言っちゃう一言。まだ私の子どもは生まれたばかりだが、2年も経てば口にしていそうである。「これはお母さん自身の段取り不足」とはなかなか厳しく感じるが、好奇心いっぱいの子どもからすれば、何で?だろう。とはいえ、子どものペースでは保育園等を利用する場合は、折り合いをつけないといけないとも思う。難しい。

「早く!」と同じくらい頭に入れておきたいのが、叱るより教える、を基本とすること。「走るな!」よりは「ここは走らないよ」、「うるさい」ではなく「ここでは静かにしましょう」など。叱り続ける日常は、子どものが耳をふさぐでしょう、とのこと。

子どもが幸せに生きるためには、「共感力」「意思決定力」「自己肯定感」の3つ。2歳では2つから1つを選べるようなので、意思決定力を身に着けるタイミングを設けたい。

どこだったか、親がやりたいと思っていたことを子どもに押し付けていませんか、の文章には私の母親が思い浮かんだ。この押し付けDNAを私も持っているとしたら、子どもに習い事をさせるときには熟考し、私の挫折の代わりでないことを確認したうえで取り組んでもらうようにしたい。

メモ:子ども身長予測cm
(父親の身長+母親の身長+13)÷2 ± 9

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

教育本というよりは、子育てで疲れているママを癒す様な本。お医者さんの本なので基本的に生まれてきてくれただけで遺伝子は役目を果たしているとか、遺伝子で能力は決まっているという内容であるため子育てにおいて参考になる様な具体的なアドバイスはあまり書かれていない本。子供は生まれながらに自己肯定感を持って生まれてくるからそれを潰さないようにすることや、習い事で継続力を養おうとしなくてよいことが印象に残った。

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすく、難しくない。
頭ではわかってるつもりでも、ついつい頭の中に理想の母親像を作り出し、現実とのギャップに落ち込んだりしてしまう。私も公立育ちだし早期教育なんて、、と思っていたけど、我が子の成長発達や、才能を開花させるために少しでもいい環境を、教育を、という思いも無意識に持っていて、ネットで情報を漁りまくる毎日。男性目線で、「大丈夫、子は勝手に育つよ」と肩トントンされた思い。

自己肯定感、どの育児本にも出てくるけど、子どもの自己肯定感を育むためにはお母さん自身の自己肯定感も大切だよって初めて聞いたかも?
おっしゃる通り、育児って親自身の自己肯定感を高くもするし低くもするし… もっと子育て世代のお母さんの自己肯定感について考えてみたいな、と思った。

以下、本文切り抜き

運動神経も環境の影響は少ない。親が先回りして苦手な運動系の習い事を押し付けるのでなく、からだを動かす楽しみを感じられる何かを子どもと一緒に見つける。

遺伝子が決めた弱点に目を奪われ、運命として受け入れる必要はない。優れたところ、得意なところを見つけよう。

妊娠中、おせっかいなママ友やネットの情報に振り回されるのは残念なこと。誰と競いたいのか、焦っているのか。見えざる敵に立ち向かっても、虚しくて、もったいない。
頭の中の理想のお母さんと自分を比べる必要はない。子どもはそのままのお母さんが大好き。

あとで後悔したくない症候群。いつも自分で締め切りを作っては、焦って苦しい思いをするひと。不透明な未来を憂うより、今日を楽しく過ごそう。

習い事は長続きしなくて良い。

自己肯定感、自己決定力、共感力
・子どもはみんな自己肯定感を持って生まれてくる。それを崩さず育むためには、お母さんの自己肯定感が大事。肩に力を入れなくても、妊娠・出産・育児はお母さんの自己肯定感に影響を及ぼす。「この子がいてよかった、この子を産んだのは私」
・子どもは批判や常識は求めていない。寄り添った言葉かけ。「だいじょうぶ」

子どもに「ごめんね。申し訳ない」と思っているお母さん、大丈夫ですよ。後悔ほど深い愛情はない。

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2023年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

早期教育や英会話、学校の成績を重視している方には目から鱗の内容なのではないでしょうか。

モンテッソーリ教育を中心として、子供を尊重する子育てをしようと考えている自分にとっては、子育て論は当たり前のことが多かったです。

とは言え、小児科医ならではの実例は、ためになりました。

・ディスレクシアでも、人に読み上げて貰えば問題ない。弱点に目を奪われずに、優れたところ、得意なことを見つけて。
・得意なことを一緒に見つけようとする姿勢で子育てすることが大事。

・早くしなさいと言い過ぎると、子供から考える時間を奪う。
・せっかちな自分に嫌気がさしたら、たまにはゆっくり着替えてみよう。などと提案する。

・保育園、幼稚園は優劣がない=家庭の延長。小学校就学は、家庭からの脱皮。

・学校の成績が良いか悪いかは、おしっこが濃いか薄いからくらいの差。本当に大事な事はお子さんが何を考え、何を夢見て、何のために勉強しているのか。

・思春期は、遺伝子スイッチが激しく点滅する時期。見守って。

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2022年02月26日

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