【感想・ネタバレ】日本語の科学が世界を変えるのレビュー

あらすじ

世界をリードする日本の科学・技術。その卓抜した成果の背景には、「日本語による科学的思考」がある! 江戸から明治期、西欧から入る外国語の知を翻訳して取り込み、母国語の知識体系に位置づけなおしてきた歴史に遡り、また多くの科学者たちの証言を手がかりにして、この命題に迫る。そして、本来質の高い日本の科学が直面している問題に対峙、さらなる発展への道を提起する。ユニークな視点から解く、新しい「科学論」。

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Posted by ブクログ

新聞の書評で見かけて興味を持ったので読んでみましたが、大当たりでした。
日本人の書く日本礼賛の本については、ちょっと手前味噌過ぎて引いてしまうようなものも少なくないですが、この本の著者は長年「日経サイエンス」と「ネイチャー・ダイジェスト」で英語の科学記事を日本語に翻訳し、その課程で海外・国内通じて数多くの科学者と接してきた方だけに、日本礼賛にも具体性と客観性があって納得させられました。
自然科学については、「再現性・検証可能性」が厳格に求められている以上、どの言語であろうと「真理」に違いないはずで、とすると「日本語」で科学を議論しても問題がないはず、現に日本語で研究して世界的成果を上げている日本の研究者が大勢いる、というのは、言われてみればその通りですが、これまでのマスコミなどの論調は、あまりそんな感じではなかったように思います。
世界における共通語が英語であることを前提に、英語以外の言語でも思考することが、新しいアイデアを生むにはむしろ有利だというのは、たしかにそうなのかもしれません。非常におもしろいと思いました。

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2015年04月06日

Posted by ブクログ

 科学の世界は英語が大部分を支配している現在、日本語で育った日本人にとって日本語で科学を理解することができるのは恵まれた環境なのだろう。英単語では一個一個の単語が包含する意味を理解しきれないが、的確に訳された日本語は物事の本質を理解するに大きな助けになる。 日本人が優れた業績を上げているのは、日本語訳で理解することができ、日本語で考えることが科学の本質を理解することができるからである。という説には、一理ある。 また、海外で学ぶと日本と海外の文化の違いを感じ取り海外では得られない知見を日本の中に見出せるということもメリットもよくわかる。 しかし、一方説得力に欠ける点もちらほら見られる。本当に妄想のような、希望的観測で勝たれている点が垣間見え、文章が科学的でない側面が評価でマイナスの点となった。

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2018年01月12日

Posted by ブクログ

日本語を書いて考えるということの意味について、自分も実践を通じて考えなければならないことが多い。
そんな中で、色々なことを考えさせられる本。
日本語を中心に思考し・科学しながら、英語との差異を意識してリバレッジを効かせるというのがあるべき姿なのだと思う。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

科学雑誌のベテランライターが、自らの経験にもとづいて所感を述べたもの。本のタイトルは大きく出すぎ。言いたいことには共感する。ただ、その根拠となるものを期待して読んだが、それは見つからなかった。これは著者の本意ではないだろうが、「日本すごいですね」本の「科学研究」版と捉えられかねない感じがある。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

タイトル買い。

日本語というマイナーな言語で科学をするとはどういうことか?
何故、英語を流暢に話せない日本人でもノーベル賞を取ることが出来るのか。

日本という風土が培ってきた思想は、欧米にはない魅力がある。
欧米が第一ではなく、日本だから発見に至る土壌があるということだ。

これは、一定納得出来る。
日本語の持つ表意性。
西周が作り上げた外来思想の熟語化。
空即是色の例に挙げられた宗教、思想。
道や匠といった専門的熟練者への敬意などなど。

教育が英語を重んじ、留学の門戸が国家政策として開かれていっている今だから、私たちは足元を、今まで積み上げてきた固有のものを、きちんと見つめなくてはならないな、といつも思う。

一方で、日本人の論文は面白い発想が多い、日本にいたから(生まれた)からこそ、この発見に至ったのではという主張にはやや情緒的偏りがあるようにも思えた。

日本という環境で思考していること、その環境の何が発見へのきっかけになるか。
それが欧米のもの「より」果たして優れているのかどうか、私には検討しようがないからかもしれない。

「発見」と「発明」は違うという指摘は面白かった。
在るものを見つけることは発見だが、ないものを生み出すことを発明という。
日本では「発明」が先にあり「発見」は後になって作られた言葉だという。

日本人が、母国語をフランスのように一種の誇りを持って話せる、そんな世界になることを夢見たい。

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2017年07月22日

Posted by ブクログ

日本語の文法や語彙を細かく分析し、それが科学的思考
にとって「ツール」としていかに有効かということを
書いた、ある意味言語学的な内容を期待していたのだが
実際は日本語に限らず、今まで日本文化の枠内で「科学
して」きた先達がいかにユニークな仕事をしてきたかと
いうことを描き、これからも日本は日本語による科学を
していけばいいのではないかと提案している本だった。

今までの結果がいいからこのまま続けていけばいいと
いう論調なのも物足りないし、その意味でもタイトルは
少しおおげさ。「日本の科学が世界を動かす」くらいが
妥当なところか。ただ、このタイトルであれば私が読む
ことはなかっただろうと考えると「してやられたな」と
いうのが正直な感想だ。「日本語で考える」のと「英語
で考える」のが違うものであり、それぞれに良いところ
悪いところがあるのは自明のことのように思えるので
なおさらである。

ただ、西洋の科学を日本に取り込む翻訳の歴史や、その
訳語の素晴らしさ、英語以外で科学しているのは日本
くらいなものだという意外な事実や、様々な先達の成果
など、読み物としてはとても面白いと思うので、一度
読んでみて決して損はしない本だと思う。文章も平易で
読みやすいしね。

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2016年02月09日

Posted by ブクログ

日本語(母国語)で勉強できることのありがたみに感謝ですね!

英語より日本語が大事だと言う所、
とても賛同しました。
ほんとそうだよね。

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2015年05月27日

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