【感想・ネタバレ】コーヒーハンターのレビュー

あらすじ

インド洋に浮かぶレユニオン島で、ルイ15世が愛した幻のコーヒー「ブルボン・ポワントゥ」の香りが、21世紀によみがえる。
動乱のエルサルバドルでコーヒー研究を開始し、ジャマイカ、ハワイ、スマトラで農園を拓いてきた男が、レユニオン島で絶滅寸前の最高級コーヒーを100年ぶりに復活させた。
世界中をめぐってコーヒーづくりに携わった日本人の矜持と情熱により、絶滅の淵から救われたコーヒーの再生と復活の物語。それは「サステイナブル・コーヒー」のあり方を考えさせるコーヒー環境論でもある。 コーヒー愛飲家必携。

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Posted by ブクログ

本当に幻のコーヒーを発掘し世に復活させた日本人がいたというのが驚愕。
コーヒーハンターという言葉にふさわしいロマンあふれる物語に浸れます。

これを読んだ後はコーヒーがうまい。
ブルボン・ポワントゥ飲んでみたい。
来年こそは!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の川島氏は、コーヒー農事技師で、コーヒー農園の開発、生産国の栽培技術や栽培種、コーヒー豆の精選方法の調査、農薬の使用状況を調べる仕事をしている人。

この本は、著者が、高校卒業後、エルサルバドルの大学へ留学、エルサルバドル国立コーヒー研究所に移ってコーヒーの栽培を学び、その後、ジャマイカ、ハワイ、スマトラなどでのコーヒー園の開発を経て、絶滅したと言われていたコーヒーの希少品種ブルボン・ポワントゥを旧ブルボン島(現レユニオン島)で探し当ててよみがえらせるまでの手記である。

「コーヒーハンター」とは、最高級のコーヒー豆を目指し、失われた品種、”まだ誰もその価値を見出していないコーヒーを探して世界のコーヒー産地を巡る人のこと。

ブルボン・ポワントゥとは、旧ブルボン島で18世紀にアラビカ種ティピカから起きた突然変異種2種の一つ。著者はエルサルバドルでコーヒーの品種について学んでいるときに、ブルボン・ポワントゥがあまりにも生産性が低いため絶滅したこと、非常に香り高く素晴らしい品質だったことを知る。

よみがえったブルボン・ポワントゥは、日本で100グラム税込7,350円で発売される。何故この値段かはこの本を読むと分かる。価格設定の背景には、希少性、栽培の難しさ、工場製品ではなく農産物であるところからくる天候によるリスクなどがある。コーヒー豆の品質は正当に判断されねばならないという川島氏の考えがあるように思う。

どのワイナリーで作られたものかが評価されるワインのように、コーヒーも生産された農園で評価されるべきだ、普段飲みのワインとは別に特別の日のための高級ワインがあるように、コーヒーにもハレの日のためのコーヒーがあってもよいという考え方だ。

この本を読んでいると、良いコーヒーを目指す著者の情熱が伝わってくる。が、ただ闇雲に夢を追いかけるのではなく、調査に出かける前に徹底的に資料や文献を研究するというところ、また、生産国での持続可能なコーヒー栽培を目指しているところに好感が持てた。

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2013年06月19日

Posted by ブクログ

2009年のグアテマラ旅行後、テレビでたまたま見かけて、その後この本を手に取った。

グアテマラ旅行前にこの人とこの本を知っていれば、グアテマラ旅行でのコーヒー工場見学をもっと楽しめたんだろうなぁ、と思った。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

おいしいコーヒーは、アラビカ種のティピカだと相場が決まってると思っていたけど、世界には未開のコーヒーがまだまだあるんだなぁ。
川島さんのコーヒーへのこだわりは、半端ない。

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2011年05月22日

Posted by ブクログ

現代のコーヒーハンター川島良彰氏(UCC珈琲)のレユニオン島でのブルボン種の原種の復活の物語。珈琲ファンには必読。

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2009年10月04日

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