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Posted by ブクログ
著者の川島氏は、コーヒー農事技師で、コーヒー農園の開発、生産国の栽培技術や栽培種、コーヒー豆の精選方法の調査、農薬の使用状況を調べる仕事をしている人。
この本は、著者が、高校卒業後、エルサルバドルの大学へ留学、エルサルバドル国立コーヒー研究所に移ってコーヒーの栽培を学び、その後、ジャマイカ、ハワイ、スマトラなどでのコーヒー園の開発を経て、絶滅したと言われていたコーヒーの希少品種ブルボン・ポワントゥを旧ブルボン島(現レユニオン島)で探し当ててよみがえらせるまでの手記である。
「コーヒーハンター」とは、最高級のコーヒー豆を目指し、失われた品種、”まだ誰もその価値を見出していないコーヒーを探して世界のコーヒー産地を巡る人のこと。
ブルボン・ポワントゥとは、旧ブルボン島で18世紀にアラビカ種ティピカから起きた突然変異種2種の一つ。著者はエルサルバドルでコーヒーの品種について学んでいるときに、ブルボン・ポワントゥがあまりにも生産性が低いため絶滅したこと、非常に香り高く素晴らしい品質だったことを知る。
よみがえったブルボン・ポワントゥは、日本で100グラム税込7,350円で発売される。何故この値段かはこの本を読むと分かる。価格設定の背景には、希少性、栽培の難しさ、工場製品ではなく農産物であるところからくる天候によるリスクなどがある。コーヒー豆の品質は正当に判断されねばならないという川島氏の考えがあるように思う。
どのワイナリーで作られたものかが評価されるワインのように、コーヒーも生産された農園で評価されるべきだ、普段飲みのワインとは別に特別の日のための高級ワインがあるように、コーヒーにもハレの日のためのコーヒーがあってもよいという考え方だ。
この本を読んでいると、良いコーヒーを目指す著者の情熱が伝わってくる。が、ただ闇雲に夢を追いかけるのではなく、調査に出かける前に徹底的に資料や文献を研究するというところ、また、生産国での持続可能なコーヒー栽培を目指しているところに好感が持てた。
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