あらすじ
金沢に五代藩主、前田綱利公の初のお国入りが決まり、兵法御覧の差配を担った富田重持は、加賀に古来より伝わる“深甚流”の剣を披露することにした。だが、この流派を継ぐと称する男は邪剣の遣い手であった。重持は深甚流のひそかな伝承者とされる老いた百姓を探し出し、邪剣の士と対決させるが……。(「水鏡」より) 剣豪小説の白眉と讃えられる珠玉の十編収録。
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秘剣シリーズの第一弾
漢字二文字のタイトルの短編シリーズの第一集。
飾り気のない簡潔な文章でサクサク読める。
表題作『水鏡』では、三つに分かれた深甚流の使い手が登場するが、三者三様、どれも個性的。
最後の『水鏡』同士の対決には、静かな迫力がある。
他にも対照的な師弟関係を描いた『無明』と『善鬼』、若き日の柳生十兵衛と荒木又右衛門が出会う『水月』なども収録。
『大休』では、漫画テラフォーマーズにも登場した『あの技』が炸裂する。