あらすじ
チームの成果を左右する最大の要因は? グーグルが明らかにしたのは「心理的安全性」という結論だった。心理的安全性とは「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」という実感のこと。チーム内の心理的安全性を高め、成果に結びつける方法を解説。
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Posted by ブクログ
Googleでは2009年にPJオキシゲン、2012年PJアリストテレス。
良い上司の条件
1 良いコーチである
2 チームを勢いづけて、マイクロマネジメントしない
3 メンバーの健康や成果を上げることに強い関心を持つ
4 生産的で成果主義
5 チーム内の良き聞き手でメンバーと活発にコミュニケーションしている
6 チームメンバーのキャリア開発を手助けしている
7 ビジョンや戦略を持っている
8 専門的技術・知識を持っている
※マネジャーの最低限必要な3つの役割
1 チームのミッション(ビジョン、戦略)をちゃんと決めること
2 ミッションに向かっていくプロセスを管理すること
3 メンバーを育成すること
生産性の高いチーム
1 心理的安全性
2 信頼性(決めた時間内に高い成果を上げられる)
3 構造が明瞭であること(役割分担と目標を達成する計画が明確)
4 意味を見い出していること
5 社会に対して「影響」をもたらすと考えていること
■メンバー一人ひとりが安心して自分らしくはたける場、自己認識、自己開示、自己表現ができる場をつくることがマネジャーの大切な役割
1 チームの基盤(ルール)
2 愚痴やもめごとはOK
3 良質な会話
4 チーム時間の使い方
5 最少の人数で最大の成果
適切な質問を投げかけることで意識を作る。
7つの質問
1 あなたは仕事を通じて何を得たいですか
2 それは何故必要ですか
3 何をもっていい仕事をしたと言えますか
4 なぜ今の仕事を選んだのですか
5 去年と今年の仕事はどういうふうにつながっていますか
6 あなたの一番の強みは何ですか
7 あなたはいまどんなサポートが必要ですか
Posted by ブクログ
グーグルの素晴らしさは「最高のチームづくり」によるものらしいが、それはどこの会社でもできることらしい。ではどうしたら?というのが本書の内容。チーム作りでもっとも大切なのは「社員の心理的安全性(自分らしさを発揮しながらチームに参画できる実感)」。チームの心理的安全性を高めることで、メンバーの主体性、創造性、情熱を引き出す。
1.チーム作りのルール
チームをまとめるマネージャーが大事。優秀なマネージャーの8つの特徴のうち一番大事なのは「よいコーチである」こと。コーチの行う基本的な質問として「GROW」がある。GはGoal、目標。RはReality、現実。OはOption、行動計画。WはWill、意欲。チームの生産性の評価は、経営のトップレベルから見た評価である。上司の顔色をうかがうのではなく、上司とともにトップにどう評価されているのかを考える。
生産性のよいチームの5つの特徴のうち一番大事なのは「心理的安全性」。心理的安全性とは、安心して自分らしく働けることであり、自分らしく働くとは「自己認識・自己開示・自己表現ができる」ということ。メンバーを信頼し、尊重できるようになる。自分らしく働ける場を作るのがマネージャーの大切な役割。
2.愚痴やもめごとはチームにとってよいこと
心理的安全性を高めるには「本音」を言い合うことが大事。目の前にいる人はいい人だと考える。コーチングやファシリテーションなどを活用。
今日的なビジネスの枠組み
①ものづくりの世界から仕組みづくりの世界へ
②強欲な会社から社会貢献の会社へ
③仕事の進め方はクローズドからオープンへ
④管理の仕方はKPI(key performance indications)からOKR(objective and key result)へ
⑤ピラミッド型組織からツリー型の組織へ
⑥計画主義から学習主義へ
⑦プレイングマネジャーからポートフォリオマネジャーへ
⑧従業員への接し方は鵜匠型から羊飼い型へ
新人に対してはコントロールするのではなく、自己効力感(自分はそれが実行できるという期待=効力期待や自信)を高めることが大事。発言を促し、業務を委譲
後輩に自分がやっている仕事を教えて後輩の自己効力感を高め、同時に自分も新しい仕事を始めて学んでいくというのが本来の働き方。マネジャーとメンバーの感情的なつながりは「ラポール(和やかな心の通い合った状態)」が理想
本を読んで考えたこと
・とにかく短い時間でアウトプットをしてみる。そこに集まる意見を反映する→「集合知」の考え方
・メンバーとの会話の中で、自分の経験を振り返ったり、自分の考えを調整する→学習の機会
・本当にそうなの?根拠は?→答えるための準備をする。意見を言う準備、プレッシャーが積極的な態度へ
・マネジメントは自分がいなくても仕事が回るためにする。マネジャーは人を動かすのが仕事。こまめに報告してもらい、様子を見て良い関係を保てるようなこにゅにケーションをする。日本は飲み会文化が消えつつあるが、その中で消えてしまったこともあるだろう。変わってきた企業文化の中で、良いチームを作っていくためにはこういった本で私たちは学ぶべきなのだろう。